出版社を探す

みんなが「話せる」学校 

対話で学びと挑戦の土壌を創る

著:吉村春美

紙版

内容紹介

★ちゃんと話せば、先生も子どもももっと生き生きと動き出す!
★みんなが「話せる」「対話の学校づくり」の入門書! 
★対話が心理的安全性を生み、学びと挑戦の土壌をつくる! 

■この本の内容
今、なぜ学校が苦しいのか。本書は学校での教師や生徒の関係性に着目。教師が話せない学校は子どもも話せない。逆に教師が話し出せば、子どもも話し出す――そんな「対話」に注目し、対話が心理的安全性を生み、挑戦する雰囲気を学校に作り出すことを証明。具体的に3校の小学校での「対話の時間」等の取組も紹介しながら、どうやって「話せる」雰囲気を作っていくかを解説。学校のウェルビーイング本の決定版とも言える1冊。

■担当者コメント
「対話ができれば苦労はない……」「ウェルビーイングはわかっているけど……」「心理的安全性を確保したい」という学校にピッタリの1冊です。具体的な対話の作法を示し、対話から学びと挑戦の土壌をつくり、ウェルビーイングな学校へ変えていく道筋をお見せします。




目次

はじめに

第1章 今こそ、教員一人ひとりを大切にする学校づくりを
・教員の「ウェルビーイング」が蝕まれている
・子どもたちの学びと先生の学びは表裏一体
・ポイントは「課題の見誤り」
・見極めを誤りやすい2つの要因 等

第2章 「教員一人ひとりのウェルビーイングを大切にし、挑戦する学校」のつくり方
・教員と周囲の関係性に着目する
・目に見えない「関係性」を観る
・「関係性」を「社会関係資本」という学校の資本に変える
・組織の土壌を豊かにする「心理的安全性」
・心理的安全性が学校を大きく変える 等

第3章 「学び、挑戦する学校」の土台は「対話」から
・社会関係資本・心理的安全性をどうやってつくる?
・「対話」とは何か
・対話のカギは「自分の想定を保留する」こと
・共感的コミュニケーションによる対話
・学校現場の「共感的コミュニケーション」 等

第4章 今求められる「新しい」リーダーシップ
・今の校長に求められる「ファシリテーション型」リーダーシップ
・ケースで解説 対話型校長の実践
・重要性が高まるミドルリーダーのリーダーシップ
・「質の高い関係性」の醸成 等

第5章 学校は対話で変わる!――大きく変わった三つの小学校
・「対話の時間」「対話の研修」で進んで学校改革[京都市立葵小学校]
・「対話」で心理的安全性を高め、個人の実践知を組織の実践知として活用[沖縄県うるま市立中原小学校]
・「対話」で創る教師の個別最適な学びが子どもの学びを変える[埼玉県戸田市立美女木小学校]

第6章 対話で創る学校の未来
・対話による学校づくりがうまくいく5つのポイント
・あなたの一歩は、あなた「だけ」の一歩ではない

著者略歴

著:吉村春美
吉村 春美(よしむら・はるみ)
NPO法人 学校の話をしよう 共同代表
博士(学際情報学)Ed.M.(Teachers College, Columbia University)

NTT、米国コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育学修士)を経て、㈱三菱総合研究所に入所。
退職後、東京大学大学院学際情報学府(中原淳研究室)、東京大学、立教大学にて学校の組織開発、リーダーシップ、教師教育に関する研究に従事。現在はNPO法人学校の話をしようにて、対話型組織開発、変容的学習を促す教員研修を行っている。東京大学教育学研究員として研究も継続し、研究と実践を往還することで、一人ひとりの可能性が拓かれる学校、そして社会の実現に取り組む。

ISBN:9784761929992
出版社:学事出版
判型:A5
ページ数:192ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JND