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サーキュラーエコノミー実践

オランダに探るビジネスモデル

著:安居 昭博

紙版

内容紹介

デジタルテクノロジー、インフラ、建築、フード、アパレル等、官民一体で先進的サーキュラーエコノミーへ移行するオランダ。廃棄を出さない仕組みづくりは、経済効果・環境負荷軽減・リスク管理等を同時に達成する手法として世界の注目を集める。欧州5年間と国内調査による日蘭17事例で見えてきた、大きなビジネスチャンス。

目次

はじめに
1章 サーキュラーエコノミーが切り拓く新時代
サーキュラーエコノミーとは?
ビジネスモデルの分類
実践のための考え方
欧州の動向

2章 なぜオランダが世界から注目されるのか?
オランダ政府とアムステルダム市の政策
オランダのビジネスマインド
日本とオランダの比較

3章 オランダの実践
1.インストック(Instock)一流シェフが腕をふるう、廃棄食品レストラン
2.サークル(CIRCL)メガバンクによる分解できる建築
3.マッド・ジーンズ(MUD Jeans)サーキュラー型プロダクトデザイン
4.スホーンスヒップ(Schoonschip)フローティング・コミュニティという海面上昇対策
5.フェアフォン(Fairphone)ユーザーが修理できるエシカルスマートフォン
6.トニーズ・チョコロンリー(Tony’s Chocolonely)グローバル企業を凌駕する、社会課題改善型スタートアップ
7.デ・クーベル(De Ceuvel)造船所跡地で繰り広げられるリジェネラティヴ・ビジネス
8.ファッション・フォー・グッド(Fashion for Good)未来のサステナブルファッションを学ぶミュージアム
9.フェアフード(Fairfood)ブロックチェーンとQRコードによる次世代型フェアトレード
10.リトル・プラント・パントリー(Little Plant Pantry)暮らしとサプライチェーンを変える量り売り専門店
11.ストリートディベーター(Street Debater)路上生活を脱するための新しい仕組み
12.エクセス・マテリアルス・エクスチェンジ(Excess Materials Exchange) ─廃棄物のマッチングプラットフォーム

4章 日本の実践
1.黒川温泉一帯地域サーキュラー・コンポストプロジェクト 「競争」よりも「共創」が支える観光業
2.Pizza 4P’s サステナビリティを美味しく学ぶ
3.オニバスコーヒー(ONIBUS COFFEE)高品質ビジネス展開のヒント
4.フィル(FIL)日本の建築・林業をアップデートする
5.サーキュラー・ヴィレッジ大崎町 ─まちぐるみで進める資源循環の仕組みづくり

5章 日本での展望
過去、現在、そして未来に続く日本のサーキュラーエコノミー
深化のための考え方

おわりに

ほか、現地コラム16本

著者略歴

著:安居 昭博
1988年生まれ。Circular Initiatives&Partners代表。世界経済フォーラム Global Future Council 日本代表メンバー。ドイツ・キール大学「Sustainability, Society and the Environment」修士課程卒業。 サーキュラーエコノミー研究家/サスティナブル・ビジネスアドバイザー/映像クリエイター。オランダと日本の2拠点で活動し、これまでに200社以上の企業や関係省庁、行政機関向けに講習会を実施。50を超える日系企業・自治体に向けアムステルダムで視察イベントを開催。 また、「トニーズ・チョコロンリー (Tony’s Chocolonely)」を初めとするオランダ企業の日本進出プロジェクトにも参画し、日本とヨーロッパ間でのサーキュラーエコノミーの橋渡し役を務める。複数の企業へアドバイザー・外部顧問として参画。「サステナアワード2020」にて「環境省環境経済課長賞」受賞。

ISBN:9784761527785
出版社:学芸出版社
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年06月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQ