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地域がグローバルに生きるには

地方創生と大学教育

著:帯野 久美子

紙版

内容紹介

グローバル人材に重要なのは英語力だけではなく、その育成は都市部の大規模・トップ大学ばかりが担うものでもない。国内外での豊富なビジネス経験を活かし、地方大学において東南アジアでの教育プログラムを開発・実践してきた著者が、地元の魅力を世界に発信できる人材を育むために、大学と地域が持つべき視点を提言する。

目次

はじめに
1章|ビジネスから大学に
1|大学に来ないか?
2|次世代に伝えたかったこと
3|日本企業の失敗
4|大学は多様か?
5|悩める地方国立大学
2章|タイプログラムをつくる
1|「1人が変われば10人が変わる」学長の思い
2|タイに照準を合わせる
3|プログラムをつくる
4|送っただけでは教育にならない
5|大切なのは事前教育
6|自主的な学びの創造
7|1期生旅立つ
8|ひとまわり大きくなって帰ってきた学生たち
3章|学生はどこで成長したのか?
1|学生が農村で見たもの
2|何が学生を変えたのか?
3|行動を起こした学生たち
4|「若者は内向き」のうそ
5|インタビューを終えて
4章|ASEAN道場で学生を鍛える
1|ASEANへの思い
2|ASEAN道場を開く
3|ビジネス界の求めるグローバル教育
4|学生目線のプログラム
5章|和歌山大学版「グローバル教養教育」とは?
1|グローバル教育四つの柱
2|アイデンティティ力
3|ダイバーシティ力
4|コミュニケーション力
5|人間基礎力
6章|グローバルな世界を生き抜く英語力とは?
1|日本人はなぜ英語ができないのか?
2|英語学習に対する誤解
3|英語教育に対する誤った態度
4|英語を取り巻く環境の変化
5|どんな英語が必要なのか
6|何をすればよいのか
7|日本語教育にも通じる姿勢
7章|グローバル人材の要件と社会の条件
1|国際化からグローバル化に:日本の30年
2|世界はどう変わったか?
3|日本はどう変わらなかったのか?
4|グローバル化と国際化の違い
5|グローバル人材に求められる力
6|社会みんなで育てるグローバル人材
8章|グローバル化と地方創生
1|なぜ和歌山でグローバル?
2|政策は若者を呼び戻せるか?
3|地方でクリエイティブに仕事する
4|東京よりもホーチミン
5|地方から世界を目指す
6|デスクトップで世界を駆ける
7|地方創生と大学の役割
9章|グローバルを生きる地域力
1|国境を越えた子どもたち
2|ローカルの境界を越えた学生
3|大学を支える地域の力
4|グローバル教育で起業家をつくる
おわりに

著者略歴

著:帯野 久美子
株式会社インターアクト・ジャパン代表取締役。
1952年3月、大阪府に生まれる。1975年3月、追手門学院大学 文学部社会学科卒業。1981年4月~1982年3月、追手門学院大学 文学部社会学科 研究室在籍。1982年4月1日~1983年3月31日、甲南女子大学大学院文学研究科博士前期課程社会学専攻在籍。1982年3月、個人で翻訳活動を開始。1985年12月、株式会社 インターアクト・ジャパン設立、現在に至る。
2009年8月~2015年3月、国立大学法人和歌山大学理事・副学長。2010年4月~、文部科学省大学設置・学校法人審議会委員。2013年2月~、文部科学省中央教育審議会委員。2014年4月~、スーパーグローバル大学創成支援プログラム委員会委員。2014年5月~、大阪市教育委員会委員。2015年4月~、国立大学法人和歌山大学経営協議会委員。ホーチミン市師範大学客員教授(非常勤)。2017年4月~、学校法人追手門学院大学特別教授。

ISBN:9784761526481
出版社:学芸出版社
判型:4-6
ページ数:200ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2017年07月
発売日:2017年07月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN