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観光のユニバーサルデザイン

歴史都市と世界遺産のバリアフリー

著:秋山 哲男
著:松原 悟朗
他著:清水 政司

紙版

内容紹介

観光地内におけるユニバーサルデザインは、どのように達成されるべきなのか。第Ⅰ部では、観光地内に面的な歩行者空間を実現するための方策を、国内外の事例から探る。第Ⅱ部、第Ⅲ部では、自然・文化遺産でのバリアフリーとオーセンティシティとのせめぎあいから、求められるユニバーサルデザインについて実例を基に検証。

目次

まえがき

序論 観光のユニバーサルデザイン
1-1 ユニバーサルデザインの基本
1-2 観光のユニバーサルデザインの考え方


第Ⅰ部 観光地を歩行者の空間にする

第1章 観光交通の特性と課題
1-1 観光交通の特性
1-2 高齢化と観光
1-3 都市地域の短時間観光行動の実態
1-4 観光交通の問題

第2章 観光まちづくりの交通計画
2-1 これからの都市交通計画の考え方
2-2 観光まちづくりの交通計画の考え方
2-3 観光まちづくりの交通計画のポイント

第3章 街を歩いて楽しめるユニバーサルデザイン事例
3-1 ドイツ・ブレーメン──大・中規模観光地
3-2 イングランド・ノッティンガム──大・中規模観光地
3-3 オランダ・デルフト──小規模観光地
3-4 イタリア・アッシジ──小規模観光地
3-5 富山県富山市岩瀬浜──路線型観光地
3-6 三重県伊勢市──路線型観光地
3-7 フランス・ストラスブール──歴史型観光地
3-8 神奈川県鎌倉市──歴史型観光地
3-9 岐阜県高山市──歴史型観光地


第Ⅱ部 自然のなかのユニバーサルデザイン
自然に求めるものは「感動」

第1章 自然環境の保全と活用のバランス
1-1 対立する価値
1-2 豊かな自然環境:保全と活用

第2章 自然遺産の価値
2-1 オーセンティシティ(真実性)
2-2 インテグリティ(完全性)
2-3 オーセンティシティとインテグリティとの関係

第3章 現状の保存すべき要素と歩ける空間の現状
3-1 世界自然遺産
3-2 国立公園等
3-3 レクリエーションの森ほか
3-4 ロープウェイ・船等

第4章 ユニバーサルデザイン化の知恵と問題点


第Ⅲ部 歴史遺産のユニバーサルデザイン-京都世界遺産を中心に-

第1章 オーセンティシティとノーマライゼーション
1-1 歴史遺産の危機
1-2 世界遺産とオーセンティシティ
1-3 京都の世界遺産のオーセンティシティとしての地形

第2章 境内のユニバーサルデザイン
2-1 山に立地する境内
2-2 斜面に立地する境内
2-3 平地に立地する境内
2-4 地形エレメントとアクセス

第3章 ユニバーサルデザインの現代的対応
3-1 現代的対応とオーセンティシティ
3-2 オーセンティシティとアクセス
3-3 現代的ユニバーサルデザインの方向性:オーセンティシティ向上のために

著者略歴

著:秋山 哲男
1948年東京都生まれ。1974年明星大学大学院理工学研究科土木工学専攻修士課程修了。1975年2月~2010年1月まで東京都立大学・首都大学東京勤務。1991年工学博士(東京大学)。前首都大学東京大学院都市環境科学研究科観光科学域教授。
著書等:『住民参加のみちづくり』『生活支援の地域公共交通』(以上共編著、学芸出版社)、『バスはよみがえる』『講座 高齢社会の技術6巻・移動と交通』『同前7巻・まちづくり』(以上編著、日本評論社)など。
著:松原 悟朗
1947年鹿児島県生まれ。1970年宮崎大学工学部土木工学科卒業。現在、㈱国際開発コンサルタンツ代表取締役社長、技術士(都市及び地方計画)。
著書等:『みち・まち アメニティー地区交通計画の考え方と実践』(共著、(社)日本交通計画協会)、『都市交通のユニバーサルデザイン』(共著、学芸出版社)、『新・都市計画マニュアル6 都市交通施設』(共著、(社)日本都市計画学会編、丸善)、『交通工学ハンドブック』(共著、(社)交通工学研究会)など。
2008年度土木学会デザイン賞優秀賞受賞。
他著:清水 政司
1952年愛媛県生まれ。現在、(財)地域開発研究所主任研究員/企画担当部長。
1980年 駒澤大学大学院 人文科学研究科地理学専攻 博士課程満期退学、修士(地理学)。
研究テーマ:自然のなかのユニバーサルデザイン、特に歩行空間。
著書等:『四全総は日本を変えるか』(共著、大明堂)、『ユニバーサルデザイン ハンドブック』(翻訳参加、丸善)など。

ISBN:9784761524838
出版社:学芸出版社
判型:A5
ページ数:224ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2010年04月
発売日:2010年04月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNSG