木がわかる
知っておきたい木材の知識
著:佐道 健
内容紹介
住まいに自然素材を求める施主が増え、木材利用はますます盛んになってきた。しかし建築のプロでも、意外に木材の基礎知識を知らないのが現状だ。木材には相応の長所と短所があり、特徴がある。本書では、木のメカニズムを理解し、正しい木のものづくりができるように、とかく間違えやすい事柄を中心に50の疑問に答える。
目次
Ⅰ いろいろな木
01 竹は木? それとも草?
02 針葉樹材と広葉樹材の大きな違い
03 ベイマツやカラマツも松の一種?
04 国産材と外材 どちらが優れている?
05 年輪からなにがわかる?
06 心材は辺材よりも強い?
07 節のない木はそれほど価値があるのか?
Ⅱ 木材の材質と性能
08 木の材質の決め手はなにか?
09 軽い木と重い木 どこが違うか?
10 木材の強さと寿命
11 ヒノキとスギ どちらが強い?
12 E130などの表示はなにを表わすか?──基準強度と許容応力度
13 材質一覧表の見方
14 どのような性能に注目して木を選ぶ?
15 木材の成分 どんなものがある?
Ⅲ 木の家を検証する
16 そもそも木の家とは?
17 安全で住み易い木の家を造る基本
18 住まいの木材 どんな役割を果たしている?
19 軸組工法の弱点はどこ?──継手と仕口
20 適材適所で木を使う
21 建築用の国産材 どんなものがある?
22 建築に使われる輸入針葉樹材の種類は?
23 木造建築はどのように変わったか?
Ⅳ 住まいの温度・湿度と木材
24 グリーン材、KD材とは?
25 クレームが多い狂い どうして防ぐ?
26 乾いた木を使えば本当に狂わない?
27 乾いた木の入手方法
28 木材の調湿機能と結露について知りたい
29 木が腐りやすい場所
Ⅴ 木とアメニティ
30 木目模様はどのようにしてできる?
31 内装に木の美しさを生かすには
32 なぜ木は手で触れると温かく感じるのか?
33 床の快適さはなにで決まる?
34 フローリングの材質と塗装の選び方
35 部屋を静かにするにはどうすればよい?
36 住まいに木の香りを生かしたい
Ⅵ 無垢材信仰と木質材料
37 無垢材の長所と短所
38 集成材が無垢材より優れている点は?
39 合板は本当に悪者か?
40 木質ボードの選び方 その基準はなに?
41 エンジニアードウッドとは?
42 接着剤は安心して使えるか?──接着剤とホルムアルデヒド
43 木質素材の最新情報を知りたい
Ⅶ 森と木とエコロジー
44 森にはどのような働きがあるのか?
45 木はどんな森で作られている?
46 なぜ古代文明は砂漠に埋もれたか?
47 森や木はどれだけの二酸化炭素を酸素に変えるのか?
48 木質住宅がエコ商品というのはなぜ?
49 炭の使い道 燃料以外にどう使われている?
50 木材と無機材料 その違いは?
樹種名索引
索引
ISBN:9784761522575
。出版社:学芸出版社
。判型:A5
。ページ数:224ページ
。定価:2200円(本体)
。発行年月日:2001年03月
。発売日:2001年03月30日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TVR。