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住総研住まい読本

不動産の価値はコミュニティで決まる

土地活用のリノベーション

著:甲斐 徹郎

紙版

内容紹介

空き家増加、家賃下落の時代、不動産活用で追求すべき経済合理性、価値を持続的に伸ばす方法論を解説。土地のポテンシャルを引きだす地主、暮らしを大切にする住人、コミュニティを再編する建築家、事業者による「新しい不動産」の営み方。うめこみち、マージュ西国分寺、あまつ風、白石農園、まちの保育園、やかまし村などを紹介。

目次

はじめに

1章 地主よし・住人よし・街よしの不動産経営

「環境」と「コミュニティ」が住宅の価値を伸ばす
コミュニティが生まれるメカニズム
地主・住人・街が得する不動産活用

2章 多様な主体が営む新しい不動産事業
①「U & Me Komichi うめこみち」
インタビュー:茨田禎之(オーナー)、大島芳彦(ブルースタジオ)
―エリアの価値を高める、地主と建築家の協働
②「マージュ西国分寺」
インタビュー:影山知明(オーナー)
―コミュニティが育つと大家は楽になる
③「あまつ風」
インタビュー:黒岩健司・吉枝(オーナー)
―大家と住人がシェアする関係を最適化する
④「白石農園」
インタビュー:白石好孝(園主)
「資産」ではなく「資源」として土地を生かす
⑤「まちの保育園」
インタビュー:松本理寿輝(ナチュラルスマイルジャパン)
教育からまちづくりへ深化する

3章 縮小時代の不動産経営のポイント
鼎談:田村誠邦(アークブレイン)×林厚見(スピーク)×甲斐徹郎

土地活用に潜むまやかし
ビジョンと手間が生みだす価値
コミュニティという長期的価値
事業計画のチェックポイント

4章 時間とともに価値を増す不動産のデザイン手法

時間の経過で劣化しない不動産の価値とは
魅力を放ち続ける事業のつくり方
暮らしのストーリーを描く土地活用を

おわりに

著者略歴

著:甲斐 徹郎
建築・まちづくりプロデューサー/株式会社チームネット代表/関東学院大学客員教授。
1959年東京都生まれ。千葉大学文学部行動科学科社会学専攻卒業。1995年、環境と共生する住まいとまちづくりをプロデュースする会社として株式会社チームネットを設立。環境共生型コーポラティブ住宅「経堂の杜」「欅ハウス」などを企画、コーディネイト。個人住宅から集合住宅、まちづくりまで、環境とコミュニティを生かした数多くのプロジェクトを手掛ける。著書に『まちに森をつくって住む』(農文協)、『自分のためのエコロジー』(ちくまプリマー新書)など。

ISBN:9784761513580
出版社:学芸出版社
判型:A5
ページ数:160ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2016年03月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN