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藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?

著:藻谷 浩介
著:山崎 亮

紙版

内容紹介

私たちが充実した暮らしを送るには"右肩上がりの経済成長率"という物差しが本当に必要なのだろうか。むしろ個人の幸せを実感できる社会へと舵を切れないか?日本全国の実状を知る地域エコノミスト藻谷浩介(『デフレの正体』)とコミュニティデザイナー山崎亮(『コミュニティデザイン』)の歯に衣着せぬ対談からヒントを得る!

目次

まえがき──藻谷浩介

プロローグ 地域経済の専門家に聞いてみたかったこと
 なぜ、それが気になるのか
 鹿児島で出会った人たちはノリが良い
 島根県海士町の人たちは楽しそうだ
 家島の人たちの充実した暮らしぶり

1章 経済的指標と人びとの幸せとの関係を考えてみる
 鹿児島のケーススタディ
 老舗百貨店がコミュニティスペースを持つデパートに生まれ変わったいきさつ
 マルヤガーデンズの考え方
 なぜ、コミュニティデザイナー山崎亮がそこに呼ばれたのか
 マルヤガーデンズが成り立つ絶妙な事情
 ノリが良い町、悪い町

2章 経済成長率と実態が合っていないのではないか
 一般的な印象と数字の違い
 では、どんなストックがあれば豊かと言えるのか
 マクロ経済学原理主義に気をつけよう
 平均値だけで語ることの無意味さ
 そもそもコミュニティデザインとはどこから出てきたのか

3章 「いつまでも成長し続けなければならない」ってホント?
 あるポイントを過ぎれば、年収が伸びても豊かさの実感は伸びない
 もし、経済成長至上主義者に怒られたら
 地方自治体と交付税のからくり
 税収を生む産業、生まない産業
 税金システムの本当の受益者
 「自立できない自治体は不合格」という意見について

4章 幸せは計るものではなく、実感するもの
 金勘定上の損得は極論に行き着く
 公共投資に頼らない生き方の選択
 海士町がなぜ日本に必要なのか~島の幸福論~
 「島留学」から見えること~経済成長ではなく個人が成長する可能性~
 山奥のカフェから見えてくること
 見えないストックでつくる新しい店
 本当に日本はジリ貧になっているのか~数字で見る真実~

エピローグ 僕たちは時代の節目という面白い時を生きている
 経済成長の、次のステージへ
 質疑応答

少し長めのあとがき──経済成長と生活の豊かさについて考える 山崎亮
あとがきのあとがき──東京都青ヶ島村 藻谷浩介

著者略歴

著:藻谷 浩介
1964年、山口県生まれ。㈱日本総合研究所調査部主席研究員。1988年東京大学法学部卒、同年日本開発銀行 (現、㈱日本政策投資銀行)入行。米国コロンビア大学ビジネススクール留学、日本経済研究所出向などを経ながら、2000年頃より地域振興の各分野で精力的に研究・著作・講演を行う。2012年度より現職。政府関係の公職多数。主な著書に『実測!ニッポンの地域力』(日本経済新聞出版社)、『デフレの正体』(角川oneテーマ21)。
著:山崎 亮
1973年愛知県生まれ。studio-L代表、京都造形芸術大学教授。
1973年、愛知県生まれ。studio-L代表、京都造形芸術大学教授。 地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、建築やランドスケープのデザインなどに関するプロジェクトが多い。「海士町総合振興計画」「マルヤガーデンズ」「震災+design」でグッドデザイン賞、「こどものシアワセをカタチにする」でキッズデザイン賞、「ホヅプロ工房」でSDレビュー、「いえしまプロジェクト」でオーライ! ニッポン大賞審査委員会長賞を受賞。著書に『コミュニティデザイン』(学芸出版社)、共著書に『コミュニティデザインの仕事』(ブックエンド)、『まちの幸福論』(NHK出版)、『幸せに向かうデザイン』(日経BP社)、『つくること、つくらないこと』『テキスト ランドスケープデザインの歴史』(学芸出版社)など。

ISBN:9784761513092
出版社:学芸出版社
判型:4-6
ページ数:200ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2012年07月
発売日:2012年07月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCZ