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カフェという場のつくり方

自分らしい起業のススメ

著:山納 洋

紙版

内容紹介

人と人が出会う場を実現できる、自分らしい生き方の選択肢として人気の「カフェ経営」。しかし、そこには憧れだけでは続かない厳しい現実が…。「それでもカフェがやりたい!」アナタに、人がつながる場づくりの達人が、自らの経験も交えて熱くクールに徹底指南。これからのカフェのカタチがわかる、異色の「起業のススメ」。

目次

はじめに
1 カフェは「ビジネス」から「生き方」の時代へ
1 一人の男の「ロマン」から始まった日本の喫茶店
2 ビジネスとしてのカフェの時代
喫茶店がビジネスとして成立し始めた時代
喫茶店が儲かった時代
70年代の喫茶店開業ブーム
チェーン化と個人経営喫茶店の凋落
カフェブームの到来と終焉
3 再び「生き方」としてのカフェの時代へ
コラム:パリのカフェ
2 「やりたいこと」だけでは続かない
1 なぜ、すぐにお店をやめてしまうのか?
オープンして初めて気づくこと
忙しすぎる!
お客さんから受けるストレス
仲間との共同経営の難しさ
物件・近隣をめぐる想定外
2 「跳ぶ」前の準備から始めよう
コラム:無理なく開業するための方法
3 「お客さんが望むこと」は見えてる?
1 お客さんが入りやすいお店、入りにくいお店
小さなカフェには入りにくい
近所のカフェも入りにくい
外から見られることを嫌がるお客さんも
カフェは男性客には入りづらい
2 見落としがちなカフェの「立地」
ハードルの高いオフィス街
「学生街の喫茶店」は過去のもの
郊外のカフェは車対応がポイント
3 「やりたいこと」と「お客さんが望むこと」のバランス
進歩的な私と保守的なお客さん
お客さんの望みに応えるだけでは続かない
店主満足度の追求

コラム:地域のニーズに合ったお店
4 「閉じつつ開く」お客さんとのコミュニケーション
1 常連さんを中心に閉じていくお店
「一見さんがもう10年来ていない」お店
新しいお客さんに来てもらわなくてもいいお店
一見客をお断りする哲学
常連客商売の落とし穴
2 メディアの変化で増える「街の文脈から自由なお店」
雑誌でお店を「消費」する人たち
ネットの口コミによるカフェのブランド化
3 一見客と常連客のバランス
新しいお客さんが店を育てる
お店が閉じてしまわないために

コラム:伝説の喫茶店・風月堂
5 これからのカフェのカタチ 自分軸・他人軸を超えた「場」をつくる
1 カフェが担う公共性
どこかもの足りない「コミュニティカフェ」
カフェ的な会話が生み出すイノベーション
会話的サロンへの挑戦~Talkin'About
2 文化的な場づくりの可能性
「場づくり」というモチベーション
文化施設としてのカフェ
3 カフェを続けるしくみづくり
シェアされるカフェ
店主が日替わりでお店に立つ「コモンカフェ」というしくみ
開業支援の場としての「半年替わり店主カフェ」~クレオ・チャレンジカフェ
4 場を継承するしくみづくり
歴史的な建物を地域の人々の力で継承する~木村邸
老舗の茶屋を継承する「週末替わり店主」~六甲山カフェ
カフェのコミュニティを継承する「譲り店」

コラム:一軒のカフェから生まれる街

おわりに 人生のステップとしてのカフェ―場からの卒業、場への回帰―
参考文献

著者略歴

著:山納 洋
1993年大阪ガス入社。神戸アートビレッジセンター、扇町ミュージアムスクエア、メビック扇町、大阪21世紀協会での企画・プロデュース業務を歴任。2010年より大阪ガス近畿圏部において地域活性化、社会貢献事業に関わる。現在同社近畿圏部都市魅力研究室室長。一方でカフェ空間のシェア活動「common cafe」「六甲山カフェ」、トークサロン企画「Talkin'About」、まち観察企画「Walkin'About」などをプロデュースしている。
著書:『common cafe』(西日本出版社、2007年)、『カフェという場のつくり方』(学芸出版社、2012年)、『つながるカフェ』(学芸出版社、2016年)、『地域プロデュース、はじめの一歩』(河出書房新社、2018年)、『歩いて読みとく地域デザイン』(学芸出版社、2019年)

ISBN:9784761513085
出版社:学芸出版社
判型:4-6
ページ数:192ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2012年08月
発売日:2012年08月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN