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場面緘黙支援入門

幼稚園や学校で話せない子どものための

著:園山 繁樹

紙版

内容紹介

著者の実践や研究成果そして内外の研究成果を交えながら、場面緘黙の子どもたちが経験する「困った場面」の解消方法や、「話せる」に向けた具体的な支援を紹介する。

目次

はじめに
第1章 場面緘黙の主症状と早期発見
1 場面緘黙はどういう状態?
2 場面緘黙の医学的診断基準から学ぶ
3 場面緘黙についてよくある誤解
4 場面緘黙の子どもは早期発見できる
5 早期発見のための担任の役割
コラム1 「場面緘黙」をめぐる用語問題
コラム2 場面緘黙の発症年齢

第2章 場面緘黙の症状と状態像の多様性
1 場面緘黙の症状と状態像の多様性
2 発話状況は「ちょっとしたこと」で変わる
3 随伴症状のある子とない子
4 併存症のある子とない子
5 場面緘黙の子どもはどのくらいいるのか?
コラム3 経験者から学ぶ場面緘黙の子どもの気持ち
コラム4 日本の場面緘黙支援・研究事始め
コラム5 私の場面緘黙支援・研究事始め

第3章 4つの支援と実態把握
1 場面緘黙の子どもに必要な4つの支援
2 場面緘黙の子どもの実態把握はなぜ必要か?
3 実態把握の方法
コラム6 カナダ・マクマスター大学附属小児病院訪問記
コラム7 場面緘黙と特別支援教育
コラム8 合理的配慮

第4章 安心感と活動・授業参加度を高める取り組み
1 すぐに取り組む4つのこと
2 担任の先生がキーパーソン
3 子どもと良好な関係を作る取り組み
4 活動や授業の参加度を高める取り組み
5 授業以外の参加度や安心感を高める取り組み
6 合理的配慮としての取り組み
7 子どもの気持ちを知る取り組み
8 友だち関係を円滑にする取り組み
9 保護者との連携協力の取り組み
コラム9 段階的エクスポージャーと刺激フェイディング
コラム10 保育場面で段階的エクスポージャーや刺激フェイディングを行った実践論文

第5章 話せるようになるための取り組み
     ─スモール・スモール・スモール・ステップ
1 話せるようになるための「スモール・スモール・スモール・ステップ」
2 スモール・スモール・スモール・ステップの作り方
3 教育センターと学校との連携協力による支援(事例1)
4 母親・担任・特別支援教育コーディネーターへのコンサルテーション
  による支援(事例2)
5 母親への遠隔コンサルテーションによる支援(事例3)
6 母親の記録と幼稚園との連携協力による支援(事例4)
7 話せるようになるためのその他の方法
8 子ども・家庭・学校・専門職の連携協力
9 安心感と参加度を高める取り組みのなかに、話せるようになるための
  取り組みの要素が含まれている
コラム11 専門機関中心支援の初期段階の工夫
コラム12 参考になる論文は無料でダウンロードして読める
おわりに
引用文献

著者略歴

著:園山 繁樹
筑波大学名誉教授、島根県立大学教授
博士(教育学)、臨床心理士、臨床発達心理士、自閉症スペクトラム支援士EXPERT
主な著書・訳書:
『場面緘黙の子どもの治療マニュアル』(監訳:二瓶社)
『統合保育の方法論』(単著:相川書房)
『行動障害の理解と援助』(共編著:コレール社)
『挑戦的行動の先行子操作―問題行動への新しい援助アプローチ』
(共訳:二瓶社)
『自閉症児のための活動スケジュール』(監訳:二瓶社)

ISBN:9784761408299
出版社:学苑社
判型:4-6
ページ数:174ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年02月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNS