他者とかかわる心の発達心理学
子どもの社会性はどのように育つか
編著:清水 由紀
著:林 創
内容紹介
[読者対象] 研究者/学生
[本書のポイント]
◆発達研究の第一線で活躍する研究者がその領域の動向を紹介するとともに、ご自身の研究をわかりやすく語っています。
◆それぞれの研究の知見を保育、教育、特別支援教育などで子どもとかかわるときにどのように生かせるのかといった、実践場面でのヒントが示されています。
◆どうしてその研究を選んだのか、研究の魅力や苦労した点はどこなのかなど、コラム欄から研究の舞台裏が楽しめます。
◆キーワード欄で、その章を理解するうえで大切な項目の意味が押さえられます。
◆各部の扉には、子どもの発達の重要な場面を示唆する、魅力あふれる写真が掲載されています!
目に見えない他者の心に子どもはいかに気づき、周囲とかかわる力をどのように身につけていくのだろうか。社会性の認知発達の最前線を追う研究者たちの熱意あふれる学問案内。
目次
Ⅰ部 意図の理解と行動のコントロール
1章 指さしの芽生えと言葉の発達 岸本 健
2章 乳児における人やモノの動きの因果性と意図の認識 小杉大輔
3章 心のしなやかさと切り替えの獲得 森口佑介
Ⅱ部 他者の心を理解する心
4章 自他の心の理解の始まり 瀬野由衣
5章 人の行為の良い悪いのとらえ方 林 創
6章 子どもの認知する「その人らしさ」 清水由紀
Ⅲ部 他者とのやりとりを通してはぐくまれるもの
7章 子どもの遊びと仲間との相互作用のきっかけ 松井愛奈
8章 人が抱く感情についての理解 麻生良太
9章 教える行動の発達と障害 赤木和重
Ⅳ部 社会性の発達を支える認知能力
10章 子どもが「うん」と言ってしまう不思議 大神田麻子
11章 子どもにとっての幼少期の思い出 上原 泉
12章 子どもの想像世界と現実 富田昌平