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原発震災、障害者は…

消えた被災者

著:青田 由幸
著:八幡 隆司

紙版

内容紹介

東日本大震災と原発の過酷事故。避難所に障害者は見当たらない。生活と生命を守ることができない。心身にハンディを持つ人や家族等の実態と課題を今後の災害も視野に提案。

目次

はじめに

原発震災、障害者は… 青田由幸
津波、そして原発が爆発しました
個人情報という壁
もれる障害者とはこんな人たちです
制度を運用するためには
原発震災、残るしかないという現実
ここは原発震災最前線です
先生たちは「多分、大丈夫」と話してくれます
次の世代の子どもたちに誰が責任を持つのか
福島には戻れないという現実

 [対談]障害者が消えた! 青田由幸×吉田義朗
障害者と子どもにしわ寄せが……
原発被災者への差別は始まっています
福島では原発、放射能の話が沈殿しています
震災という体験を刻んでいく
ライフラインの生きているところへ避難する
「青田さん、今、温泉だよ。こっちへ来ないか」
「障害を持った方はいませんか?」―障害者が消えた!
障害者の死亡率
私たちは経験を伝える義務があります
「福島県には住めない土地がある」と長崎の人がいいました

災害と障害者―3・11東日本大震災の支援に回って 八幡隆司
3.11、東北へ
障害者がいないんです
障害者はどこにいるのかを知るには
地域でのつながりを作る
福祉避難所は有効か
学校はやさしくありません
福祉避難所を開設できるのか
障害者とヘルパーの関係も変わりました
障害者の視線を持つこと
ストレスを減らして関連死を防ぐには
臨機応変に対応するためには障害者と健常者も一緒に考えませんか
ハード面での有効な取り組みも大切―押しかけ方式が大切
災害が起こる前に仕組みを作りましょう
障害者が地域とつながることが大切

資料 障害のある人への訪問調査報告書 JDF被災地障がい者支援センターふくしま

むすびにかえて

著者紹介

著者略歴

著:青田 由幸
特定非営利活動法人さぽーとセンターぴあ代表理事。1954年生まれ。
福島県南相馬市の会計事務所に嘱託勤務。妻、長女、次女(重度障害者)とともに仙台在住。
2008年5月、NPO法人を立ち上げ、障害者福祉サービスとして生活介護、就労支援B、活動支援センター、障害者相談支援の事業を運営している。
著:八幡 隆司
ゆめ風基金理事。1957年生まれ。1979年、知的障害者授産所施設指導員。
1982年、障害者の働く場「豊能障害者労働センター」設立。
20代から障害者授産所施設職員、障害者団体が運営する事業所職員として障害者の介護や事業運営にかかわる。
1988~2004年、大阪府箕面市議。1995年1月、兵庫県南部地震障害者救援本部を設立し、全国のネットワークの協力を得て阪神間の障害者支援にあたる。
同年4月、ゆめ風基金呼びかけ人になる。同年6月、ゆめ風基金発足。
2001年、ゆめ風基金NPO法人化に伴い役員となり、防災提言集を手がけるなど防災活動を担当。
このたびの地震では、いち早く被災地にかけつけ、仙台、郡山、盛岡に被災地障害者支援センターを立ち上げた。

ISBN:9784759267624
出版社:解放出版社
判型:A5
ページ数:111ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2014年07月
発売日:2014年07月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS