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俳句セラピー入門

自然な心で生きる

著:弘 さらり

紙版

内容紹介

自らのうつ体験をとおして考案した俳句セラピー。不安・孤独・疲れ・悩みをかかえる人達が俳句を作るなかで五感を磨き、ストレスを溶かしながら心を快復していく。セラピーの基本や行い方、そこで生まれた仲間の句も紹介する。

目次

序の章─この本を読んでもらいたい方々へ
1章 俳句セラピーとは何か―目的と性質と要素
   「素人」でいいのが俳句セラピー
   俳句セラピーはつながりの「場」を変えるもの
   ストレッサーを跳ね返す俳句づくり
   俳句セラピーの五つの要素
       1 心を見つめて表現する
       2 周りの世界を五感で感じる
       3 日々のなかの新鮮な非日常を発見する
       4 ちょっと緊張もあり、夢中になる
       5 リラックスリズムを感じる
2章 癒やしのための俳句の基本 
   俳句の三つの決まり─ 一七文字と季語と切れ字
   俳句の三つの心─写生と感動と陰影
3章 五感を磨く俳句セラピーの行い方─心を通わすプロセスを楽しむ
   俳句セラピーの基本の心
   俳句セラピーの行い方─仲間とともに
       第1回 感じた気持ちを表現し、みんなで俳句に仕上げます
       第2回 自分で俳句を作り、気持ちをみんなで話しながら作品を練り上げていきます
       第3回 俳句をもち寄り、その気持ちを語り伝え、感想を語り合います
       第4回 テーマを決め、または季語をいくつか紹介して俳句を作ります
       第5回 第3回と違い、まずもち寄った俳句を仲間が聴き、感想を語ります
       第6回 セラピストまたは仲間の誰かが、名句または好きな句をあげて、その感想を語り合います
       第7回 吟行を行います
   一人で俳句セラピーを行う場合
   俳句セラピーの効果と利点
   学校での授業
4章 幸福に近づく俳句と心─心と自然と宇宙の共感
   花の節…逝った母の人生─花で語り花で飾る
   海の節…心の病、心の傷─ 一粒ずつ分けよう
   月の節…切なさや悲しみ─宇宙が受け止める
   陽の節…喜びと感動─心に刻み幸福感に
   川の節…日常のなかの非日常─人生はむなしくない
5章 うつ体験と俳句セラピー─取り戻した五感
   私はポジティブ人間だった
   うつの原因─心の天気予報はわからない
   うつの前兆─雨雲がたちこめた
   うつの苦痛─地の底に土砂降りの雨
   母の病気と死─霧雨がふり続く
   うつ病の快復期─雨雲の隙間から青空が見えた
   みんなの支え─天気予報士
   俳句セラピーでの心の快復
   人らしい新たな生き方─優しい南風
6章 自然に輝く生き方─他者と自然のなかで生きる
あとがき

著者略歴

著:弘 さらり
ねずみ年の3月2日生まれ。大学准教授。日本心理カウンセラー協会認定心理カウンセラー。俳句セラピスト。花のサイコセラピスト。日本語教育能力検定試験合格、ホームヘルパー2級、福祉住環境コーディネーター等の資格を生かし、カウンセリングルームりりーふ主宰。

ISBN:9784759267556
出版社:解放出版社
判型:4-6
ページ数:143ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2012年10月
発売日:2012年10月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP