楽戸
中国・伝統音楽文化の担い手
著:項 陽
訳:好並 隆司
紙版
内容紹介
中国の歴史的な賤民制度は、刑事犯罪人の家族や戦争の捕虜、政治上の罪人たちを音楽専業集団「楽戸」として位置づけていた。彼らは宮廷・役所・王国の府・軍隊の中で、音楽にかかわる仕事を担った。そしてまた、彼らは賤民でありながら、各時代において中国の音楽文化の創造と発展に寄与してきた。文化人類学者である著者がその起源、歴史的変遷を解説する。約40点におよぶ写真資料も収載。
目次
第一章 楽戸の源流 楽戸の起源/隋・唐代の楽戸/宋・遼・金代の楽戸/明代の楽戸/清代の楽戸/楽戸の関係する称号 第二章 楽戸の生き方と文化のあり方 楽戸の管理/楽戸の信仰/楽戸の生活様式/楽戸の社会的・経済的地位と心理/官府の楽籍と除籍/ 楽戸の中国伝統音楽文化に対する貢献 輪値・輪訓制:中国伝統音楽の主流が伝承されている場所/楽戸と鼓吹楽/楽戸と宗教音楽の関係/楽戸と戯曲/楽戸と小令三千/楽戸の音楽礼俗の特性/楽籍制度が周辺国家に与えた影響/楽籍文化研究の今日的意義
ISBN:9784759263343
。出版社:部落解放・人権研究所
。判型:A5
。ページ数:182ページ
。定価:2200円(本体)
。発行年月日:2007年12月
。発売日:2007年12月05日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM。