出版社を探す

開拓社叢書 32

英語の時制の一致

時制の一致と「仮定法の伝播」

著:千葉 修司

紙版

内容紹介

英語の「時制の一致」の規則は、学習英文法でおなじみの文法事項の一つである。直接話法と間接話法の文の間での書き換え問題として学習することが多いが、時制の一致の現象を深く探っていくと、私たちが普段気がつかないような英文法の隠れた世界が見えてきます。本書は、学習英文法の観点を踏まえつつ、時制の一致の現象を大きく捉えるために、これまでの主要な実証的・理論的研究を幅広く紹介しながら、関連ある言語データを吟味し、時制の一致とは何かの問題に大きく迫ろうとする意欲的研究となっている。

目次

第 1章 時制表現と時とのずれ
第 2章 時制の一致
第 3章 時制の一致の例外
第 4章 完了形の場合に見られる時制の一致の現象
第 5章 時制の一致を正しく理解するための学習ストラテジー
第 6章 時制の一致と「状態動詞」
第 7章 副詞節に見られる時制の一致の特徴
第 8章 時制の一致と「心的惰性」
第 9章 仮定法の伝播
第10章 関係節と補文に見られる違い
第11章 名詞表現に見られる時制の一致
第12章 Higginbotham (2009)による時制の一致のシステム
第13章 動詞の持つ意味特徴とのかかわり
第14章 時制の一致の作用方向
第15章 まとめ

著者略歴

著:千葉 修司
1942年福井県生まれ。1965年東京教育大学文学部(英語学専攻)卒業。1968年同大学大学院修士課程(英語学専攻)修了。1970年同大学院博士課程(英語学専攻)中退。大妻女子大学専任講師、津田塾大学教授を経て、現在、津田塾大学名誉教授。主な著書・論文:Present Subjunctives in Present-Day English(篠崎書林、1987)、“On Some Aspects of Multiple Wh Questions”(Studies in English Linguistics 5, 1977)、“Licensing Conditions for Sentence Adverbials in English and Japanese”(S. Chiba et al. (eds.), Empirical and Theoretical Investigations into Language、開拓社、2003)、『英語の仮定法-仮定法現在を中心に-』(開拓社、2013)。

ISBN:9784758918275
出版社:開拓社
判型:A5
ページ数:220ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2018年07月
発売日:2018年07月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CJBG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2ACB