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子どもの感覚運動機能の発達と支援

発達の科学と理論を支援に活かす

編:大城 昌平
編:儀間 裕貴

紙版

内容紹介

本書は,子どもの感覚運動機能に焦点を当て,正常発達と疾患別に大きく分け,臨床での評価と支援に活かせる1冊である。
Ⅰ章「正常発達」では年齢別に項目を分け,それぞれの時期に運動機能と感覚機能がどのような発達をしていくか丁寧に解説。Ⅱ章「疾患別各論」では,低出生体重児や発達障害など,リハビリテーションの対象となる疾患(障害)を取り上げ,評価と支援を解説。子どものリハビリテーションで必要になる感覚と運動の理解から,両者がどのように関連しているか,疾患(障害)をもつ子どもでは,両者がどのような状態になっているかなど,イラストや写真を交えて丁寧に解説している。
脳科学の発展により,発達に関する最新情報が続々と出てきているが,それらの内容も盛り込んだ実践書である。

目次

序章 1
 「発達」を知る   大城昌平  儀間裕貴

Ⅰ 発達総論
 1 感覚運動機能の初期発達に関わる神経メカニズムと発達理論   儀間裕貴
  Ⅰ 感覚運動経験の理解と重要性
  Ⅱ 運動の生成(自発運動)と感覚運動経験
  Ⅲ 発達メカニズムの理解に必要な発達理論
 2 胎児・新生児期   大城昌平
  Ⅰ 胎児・新生児の神経系(脳)の発達
  Ⅱ 感覚機能
  Ⅲ 神経系の発達と胎児・新生児の行動による自己組織化
  Ⅳ 感覚運動の発達支援
 3 乳児期初期(1〜6カ月)   浅野大喜
  Ⅰ 姿勢・運動発達
  Ⅱ 発達的意義
 4 乳児期後期(7〜12カ月)   山西葉子
  Ⅰ 感覚機能の発達
  Ⅱ 粗大運動の発達
  Ⅲ 発達と動機付けの関係
  Ⅳ 手の発達
  Ⅴ 社会性の発達
  Ⅵ おわりに
 5 幼児期(1〜3歳)   島谷康司
  Ⅰ 姿勢制御の発達
  Ⅱ 歩行の発達
 6 幼児期後期(4〜5歳)   木元 稔
  Ⅰ 粗大運動の発達
  Ⅱ 上肢スキルの発達
  Ⅲ 認知・思考の発達
  Ⅳ 社会性の発達
 7 学童期   岩永竜一郎
  Ⅰ 感覚発達
  Ⅱ 運動発達
  Ⅲ 学校で求められる運動スキル
  Ⅳ 感覚運動機能の評価
  Ⅴ 発達支援について
  Ⅵ 学校における支援
 8 遊びの発達   鴨下賢一
  Ⅰ 遊びとは
  Ⅱ 感覚について
  Ⅲ 発達障害

Ⅱ 疾患別各論
 1 早産・低出生体重児   藤本智久
  Ⅰ 感覚運動発達障害の病態と発達の特徴
  Ⅱ 感覚運動発達の評価と診方
  Ⅲ 感覚運動発達とディベロップメンタルケア
  Ⅳ NIDCAP アプローチに基づく行動発達および感覚運動経験の促進
 2 脳性麻痺   樋口正勝  儀間裕貴
  Ⅰ 脳性麻痺の定義・病理・病態
  Ⅱ 脳性麻痺“児・者”の理解
  Ⅲ 感覚運動発達の評価
  Ⅳ 感覚運動発達の介入と支援
 3 重症心身障害   高塩純一
  Ⅰ 感覚運動発達障害の病態,発達の特徴
  Ⅱ リハビリテーションアプローチとしての提案
  Ⅲ まとめ
 4 発達障害:DCD,ASD,ADHD   信迫悟志
  Ⅰ 発達性協調運動障害(DCD)
  Ⅱ 自閉症スペクトラム障害(ASD)
  Ⅲ 注意欠陥多動性障害(ADHD)
  Ⅳ おわりに
 5 遺伝・神経系疾患(特にDown症)   神子嶋 誠
  Ⅰ Down症候群の病態
  Ⅱ 感覚運動の発達(乳幼児期を中心に)
  Ⅲ 感覚運動発達の支援への視点
 6 整形疾患   楠本泰士
  Ⅰ 感覚運動発達障害の病態,発達の特徴
  Ⅱ 感覚運動発達の評価と診方
  Ⅲ 感覚運動発達の治療介入,指導と支援
 7 小児がん   宮城島沙織
  Ⅰ 小児がん
  Ⅱ 感覚運動発達障害の病態と発達の特徴
  Ⅲ 感覚運動発達の評価
  Ⅳ 感覚運動発達の治療介入,指導と支援

ISBN:9784758319003
出版社:メジカルビュー社
判型:B5
ページ数:320ページ
定価:5200円(本体)
発行年月日:2018年01月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ