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実験医学増刊

日本人の疾患と健康のためのバイオバンクとデータベース活用法

他編:後藤 雄一
他編:村上 善則
他編:高木 利久

紙版

内容紹介

試料・情報の増加や横断検索の導入など,日夜進歩している日本のバイオバンク・データベース.難しいと思われがちなこれらについて,豊富な活用事例とともに申請の手順,検索の方法,契約書の内容などを丁寧に解説.

目次


巻頭言 わが国のバイオバンクへの期待
総論 人の生物学である医学研究の場としてのバイオバンク

第1章 バイオバンクプロジェクトの全体像
1)国内外のバイオバンクとバイオバンク・ネットワーク
2)日本の代表的疾患コホート,バイオバンク・ジャパン
3)東北メディカル・メガバンクの構築と運営
4)ナショナルセンター・バイオバンクネットワーク
5)診療施設併設型バイオバンク(クリニカルバイオバンク)の機能と役割

第2章 バイオバンクを使う:横断検索・手続き
1)バイオバンク利活用の手続き
2)バイオバンク/データベース利用における審査
3)バイオバンク横断検索

第3章 公共データベースを使う:使うための情報・手続き
1)国内外の公共データベースを使い倒す
2)日本人多層オミックス参照パネル(jMorp)
3)NBDC ヒトデータベースとTogoVar
4)日本人疾患ゲノム情報統合データベースMGeND

第4章 ビッグデータを読み解くための遺伝学,統計解析の基礎と課題
1)ゲノムコホート研究におけるビッグデータの取り扱い
2)大規模データからのGWAS,その他の解析の最新事情
3)機械学習ベースの遺伝統計学による疾患発症リスク予測

第5章 各疾患領域での実例
1)バイオバンク・ジャパンを用いた遺伝性腫瘍の大規模ゲノムデータの構築
2)診断・治療・予防・希少がんへの研究を支援するがん領域バイオバンク
3)HTLV-1 registry with sample depositionによるHTLV-1関連疾患の解析
4)NCNPバイオバンクにおける脳脊髄液収集と脳神経疾患研究への利活用の実際
5)NCGGバイオバンクの認知症研究への貢献
6)NCVCバイオバンクでの試料収集および循環器病研究への利活用
7)生育疾患研究におけるNCCHDバイオバンクの活用例
8)日本のバイオバンク・コホートを活用した2型糖尿病ゲノム研究と国際共同研究の展開

第6章 契約,社会還元と倫理指針
1)バイオバンクにおける成果発信とコミュニケーション
2)試料等の利用と契約(MTA) ―バイオバンク利活用ハンドブック第2版をもとに
3)新しい統合倫理指針について
4)法的・倫理的規制の全体構造と個人情報保護

ISBN:9784758103947
出版社:羊土社
判型:B5
ページ数:191ページ
定価:5400円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月22日