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研究叢書

研究叢書550 萬葉集の言語表現

著:影山 尚之

紙版

内容紹介

歌びとたちの、ことばに託す意図と効果を考察

萬葉集歌の詠出に際し、歌びとたちはいかなる意図を働かせてそのことばを選択したのか、当該の表現を用いて何をどのように訴えようとしたのか、またその効果はどうであったか、について考察をめぐらせた。萬葉初期から末期まで、ときに平安期以降の和歌表現をも視野に収めながら、ことばと表現に焦点を当てて論じる。

目次

はつ恋―萬葉集の言語表現―
軍王の歌―舒明天皇代の行幸歌―
人麻呂吉野讃歌―「かへり見」る吉野―
大津皇子移葬の史と詩
暁と夜がらす鳴けど―萬葉集巻七「臨時」歌群への見通し―
坂上大嬢に贈る歌―距離の感覚と作品形象―
佐保川のほとり―坂上郎女の見た風景―
あり通ひ仕へ奉らむ万代までに―巻十七、境部老麻呂三香原新都讃歌―
大殿の雪な踏みそね―三形沙弥歌の機知―
悪女になるなら―紀女郎の「怨恨歌」と中島みゆき―
けだしや鳴きし―額田王の艶と怨―
伊勢物語八七段「むかしの歌」と萬葉集・石川少郎歌
「山之常陰」覚え書き
しまくま山
名次山・角の松原
萬葉集は怖くない―狭野弟上娘子のことば択び―

所収論文初出一覧
あとがき
萬葉集歌索引

ISBN:9784757610484
出版社:和泉書院
判型:A5
ページ数:280ページ
定価:7000円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ