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研究叢書 539

服部匡日本語論考選集

著:服部 匡

紙版

内容紹介

著者の独自性の高い発見や考察は示唆に富みこれまでにも多くの研究者に刺激を与えてきた。幅広い思索の成果を本書にまとめる。

目次


音韻と意味
動詞のアクセント変化における意味特性の関与について
終助詞
汎性語の終助詞ワについて
終助詞ネの音調に関する森山説への疑問
終助詞ネに関する二三の観察─落語を音声資料として─
終助詞の音調について─落語資料を中心に─
否定・疑問
現代語における「~か」のある種の用法について
現代語における「~か」のある種の用法について(補遺)
非標準的な形の出現傾向と話者の意識について─「めったにしか(~ない)」「ろくにしか(~ない)」という言い方─
「全く」と「全然」の使用傾向の変遷─国会会議録のデータより─
尺度性・相対性
アマリ~ナイとサホド(ソレホド)~ナイ
「大して(~ない)」、「大した」について
副詞「なかなか」の意味用法の分析
「~どころか」、「~どころで(は)ない」とその周辺の諸表現─あわせて、「~ばかりか、~はおろか」等との比較─
ダケ・バカリについて─ガ、シカとの共起─
程度副詞と比較基準─「多少」「少し」を中心に─
多寡を表す述語の特性について─肯定/否定関係との平行性を中心に─
小さな量を表わす表現の意味的性質について
程度的な側面を持つ名詞とそれを量る形容詞類との共起関係─通時的研究─
名詞と尺度的形容詞類の共起傾向の推移─国会会議録のデータから─
名詞と尺度的形容詞類の共起傾向の推移(2)─国会会議録のデータから─
名詞と尺度的形容詞類の共起頻度の推移─国会会議録のデータから─
「可能性」の語史の一側面─その度合の表現の歴史─
「漢語動名詞+‘先’」の意味分析─新聞コーパスの実例に基づく多義の研究─
文体
「~シテイル」と「~シテオル」─戦後の国会会議録における使用傾向調査─
複合格助詞関連形式での丁寧形/普通形の対応関係─コーパスに基づいた研究─
「~テございます」の使用傾向の推移─「~テある」「~テいる」との対応関係に注目して─
話者の出生年代と発話時期に基づく言語変化の研究─国会会議録を利用して─

著述目録
跋に代えて

ISBN:9784757610057
出版社:和泉書院
判型:A5
ページ数:512ページ
定価:13000円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年08月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:CF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:CJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:2GJ