出版社を探す

研究叢書 508

転換する日本語文法

著:吉田 永弘

紙版

内容紹介

日本語文法史研究の最前線
古代語の文法がどのように変化していくのか、その様子を描いていきたい。そして、変化した後から、変化する前を見つめ直して、古代語の文法の理解を深めたい。――「既実現/未実現」「意志/非意志」の観点を分析の柱として、古代語文法の変容を描く、新知見に溢れた「条件表現」「可能表現」「尊敬表現」「断定表現」の歴史的研究。

目次

本書のはじめに
Ⅰ 古代語文法の変容
第1章 転換期としての中世
Ⅱ 条件表現
第2章「ほどに」小史―原因理由を表す用法の成立―
第3章「によって」の接続助詞化―因果性接続助詞の消長―
第4章「ために」構文の変遷―「む」の時代から無標の時代へ―
第5章「とも」から「ても」へ
第6章「たとひ」構文の変遷
Ⅲ 可能表現
第7章「る・らる」における肯定可能の展開
第8章「る・らる」における否定可能の展開
Ⅳ 尊敬表現
第9章「る・らる」における尊敬用法の分類
第10章 いわゆる「一般尊敬」の拡張
第11章 いわゆる「公尊敬」について
第12章 尊敬用法の「る・らる」の位置づけ
第13章「主催」から「尊敬」へ―「仰せらる」と「くださる」―
Ⅴ 断定表現
第14章 断定表現「にてあり」の成立―前接名詞に注目して―
第15章 体言承接の「たり」の位置づけ
第16章 今昔物語集の「にてあり」と「たり」
使用テキスト
参考文献
本書のおわりに
索引(人名・事項)

著者略歴

著:吉田 永弘
1972年生まれ。国学院大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。2015年4月から国学院大学文学部教授。

ISBN:9784757608993
出版社:和泉書院
判型:A5
ページ数:336ページ
定価:8000円(本体)
発行年月日:2019年02月
発売日:2019年02月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CJBG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:CFK
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:CBG
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:2GJ