上方文庫別巻シリーズ 9
再見 なにわ文化
著:肥田 晧三
紙版
内容紹介
大阪暮らし八十八年。
大阪島之内に生まれ、町人学者の伝統を受け継ぐ著者が、大阪ことばで、道頓堀・正月行事・上方子ども絵本・生玉人形・上町台地など、なにわの古今の文化を縦横に語りつくす、着物姿のエッセイ集
「大阪のもんやったら、何でも好きです」。折に触れて、そうおっしゃる肥田晧三さんは、……昭和二十年の大阪大空襲で大阪・島之内の自宅を焼かれ、長く闘病生活を送られ……その逆境の中、病床で読んだ雑誌『上方』をはじめとした書物によって蓄えられた該博な知識を血肉とされたのだと思います。(後記)
目次
はしがき 肥田晧三
凡例
戦災/上方落語/藤沢桓夫/織田作之助/石濱恒夫/北野恒富/道頓堀/正月行事/OSK/宝塚歌劇/大阪大空襲/松旭斎天勝/戦後のジャズ/食満南北/宇崎純一/立版古/大正の大阪/上方子ども絵本/戦後大阪の出版/『郷土研究 上方』/木村蒹葭堂/耳鳥斎/四条派/生玉人形/生田南水/上町台地/歌舞伎
後記 滝北岳