国語語彙史の研究
国語語彙史の研究 36
編:国語語彙史研究会
紙版
内容紹介
国語語彙史研究の体系化と共に、語彙史研究の新たな方法論や隣接分野との関わりにも積極的に取り組んだ論文集。小特集はオノマトペ。
目次
擬音語の史的推移―動物の鳴き声を中心に― 山口仲美
狂言のオノマトペ、その必然性・伝承性・当代性 小林千草
オノマトペ「ほくほく」の意味変化 小野正弘
『画咄当時梅』のオノマトペと片仮名表記 乾 善彦
マンガの象徴詞―萩尾望都『ルルとミミ』を手がかりとして― 前田富祺
「ひいやり・ふうわり」型から「ひんやり・ふんわり」型へ 岡島昭浩
(以上、小特集――オノマトペ)
ツマ[妻・夫]とトモ[友・伴] 蜂矢真郷
『万葉集』大伴家持の鷹歌・鷹言葉―「蒼鷹」について― 三保忠夫
上代・中古のハフ型動詞 中垣徳子
中世古記録に於ける唐末・五代・宋の中国口語の影響について 堀畑正臣
狂言台本における聾啞態語彙表記の変容 末森明夫・高橋和夫
近世期以降における「ヤル」の多義性と〈行為をする〉用法の成立 豊田圭子
近世長崎文献より見る接続詞バッテンの成立について 前田桂子
『英華和譯字典』の語釈をめぐって 今野真二
『航米日録』の表現と語―仙台市博物館蔵本に見える推敲のあとをたどって― 浅野敏彦
月経を表す「手桶番」の語源―上方落語『鮑のし』の語源説を起点として― 竹村明日香
「近々」の語誌 山際 彰
語彙索引 人名・書名・事項索引