新訂 吾妻鏡
新訂 吾妻鏡一
頼朝将軍記1 治承四年(一一八〇)~元暦元年(一一八四)
編:髙橋 秀樹
紙版
内容紹介
鎌倉時代史研究の最重要史料『吾妻鏡』の最良の活字本テキスト。
『吾妻鏡』は、鎌倉幕府によって編纂された歴史書で、治承四年(一一八〇)?文永三年(一二六六)の出来事を編年体で記している。本書は最善本である吉川史料館所蔵本(吉川本)を底本とし、これと系統を異にする北条本、島津本・毛利本の集成本系三本、集成される以前の古い『吾妻鏡』の形を残す抄出本・零本を対校本に用い、新出記事を含む仮名本を参照して本文を校訂。校訂注に反映されない異同についても下部欄外にすべて示し、利用者の判断・解釈に資するとともに、引用文書や交名については、諸本間の改行位置や字配りの違いも注記するなど、諸本の多様性がわかるよう配慮。本文には人名注を施し、また、上部欄外には記事の概要を標出の形で示すなど、先行刊本にはない利用の便を図った。また、各巻ごとに人名比定の根拠や出自を注記した詳細な人名索引を付す。
目次
口絵 吉川史料館(岩国市)所蔵 吾妻鏡年譜
吉川史料館(岩国市)所蔵 吾妻鏡 第一
東京大学史料編纂所所蔵 吾妻鏡 巻二
口絵解説
例 言
吾妻鏡年譜
吾妻鏡第一 治承四年
吾妻鏡第二 養和元年(治承五年)
寿永元年(養和二年)
吾妻鏡第三 元暦元年(寿永三年)
参 考 北条本 吾妻鏡 一 巻首目録
島津本・毛利本 吾妻鏡目録
人名索引