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フリートレイド・ネイション

イギリス自由貿易の興亡と消費文化

著:フランク・トレントマン
訳:田中 裕介
解説:新 広記

紙版

内容紹介

イギリス発祥の理念である「自由貿易」が、イギリスにおいて、大衆が主役となる文化の成長をいかに促したのか、そしてそれがいかに解体したのか、その歴史を物語として語る。今日の世界に浸透しているグローバリゼーションの初期段階である20世紀初頭、「自由貿易」は、経済的理念でありつつも大衆の心を掴み、イギリスという国のアイデンティティ形成に大きく寄与した。著者は「自由貿易」という経済的理念が、一般大衆の生活に入り込み、政治的に作用したその文化的光景をヴィヴィッドに描き出す。

目次

序章 自由貿易と政治文化

第一部 自由貿易国民の成立
 第一章 自由貿易の物語
 第二章 パンとサーカス
 第三章 グローバル化の不安
 訳者あとがき(田中裕介)

第二部 解体
 第四章 分裂する消費者
 第五章 神の見える手
 第六章 失われる利益
 第七章 最後の日々

著者略歴

著:フランク・トレントマン
1965年生まれ。ドイツ・ハンブルグ出身。ハンブルグ大学、LSEで学んだあと、ハーバード大学で歴史学の修士・博士を取得。現在はロンドン大学バーベックカレッジ歴史学教授。イギリス史研究の新しい潮流である消費史のリードする研究者の一人。『オックスフォード消費史ハンドブック』(2012年、編者、)新刊に『物品の帝国(Empire of Things)』(Allen Lane,2016)がある。

ISBN:9784757143340
出版社:NTT出版
判型:A5
ページ数:489ページ
定価:4800円(本体)
発行年月日:2016年11月
発売日:2016年11月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCLT