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決定版 小さな会社の社長の戦い方

著:井上 達也

紙版

内容紹介

お客様ゼロから業界トップになった社長が
泥臭い話、ぜんぶ語ります。

小さな会社は、いかにして戦うかーーー。
この古くからある命題に、真正面から切り込むのが本書です。

そもそも世の中には、中小企業経営の「本当の話」を赤裸々に語った本が非常に少ないものです。

会社を経営したことのない人が書いた数字ばかりの経営指導書、小さな個人事業を営んでいる経営コンサルタントの本は、魚釣りをしたことがない人が人に魚の釣り方を教えるようなものです。
大手企業でサラリーマンとして勤め、最終的に社長になった人が書いた会社経営の本もあまり参考になりません。社内を改革するために全社員が立ち上がったとか組織改革したとか、処世術としては役に立つのでしょうけれど、中小企業の社長には何かピンと来ません。
大手のコンサルタント会社の人の本は中小企業にはまったく役に立ちません。そもそも大企業でのやり方は中小企業とは全然違うからです。

一方で本書の著者である井上氏は、ゼロから起業し、4000社以上顧客を増やして会社を急成長させた創業・現役社長です。
280円のノリ弁当を買うお金にも困ったドン底から、商品開発や販売マーケティングの勘所、金融機関との付き合い方や人材の見抜き方など、およそ経営者が悩むであろうポイントを網羅します。

あらゆる辛酸を舐め、獅子奮迅の戦いの中から見出した経営法は、小さな会社を率いる多くの社長の「希望の書」になるはずです。


(「はじめに」より)

この本には、いわゆる成功本に書かれているような夢物語も不労所得で億万長者になったという「美談」も書かれていません。
中小企業がいかに勝ち抜くかという泥臭い「本当の話」ばかりが書かれています。
なぜ「本当の話」とわざわざ書いたのかと言うと、成功するために必要なことや本当の話は、みな話したがらないからです。


*本書は『小さな会社の社長の戦い方』『小さな会社の社長の勝ち方』(いずれも明日香出版社発行)を再編集した上で、加筆修正し一冊にしたものです。

目次

■第1章 「成功」とは成功者のマネではなく、失敗者の逆をすること

◎会社の成功は「正しい選択」から
◎小手先のマーケティングテクニックで会社は変わらない
◎勘違いが会社経営を狂わせる
 勘違い① どんなものでも少しは売れてしまう悲劇
 勘違い② そもそも赤字の会社は存在しない
 勘違い③ 会社経営は時間との戦い
 勘違い④ 常に新しい商材を探し続ける
 勘違い⑤ 利益率より利益額
 勘違い⑥ 販売代理店に売ってもらう
 勘違い⑦ 何も考えずに値付けする
 勘違い⑧ 本業以外で儲ける手数料が結構おいしい
◎普通に考える
 普通のこと① 誰も欲しくないものは売れない
 普通のこと② わかりやすいものを売る
 普通のこと③ 広告を見る人はお客さんばかりとは限らない
 普通のこと④ ありえないことをする人も参加してくる
 普通のこと⑤ 同じ仕事でもビジネスモデルが違うことがある
 普通のこと⑥ 大きく儲かる話は話半分に聞く
 普通のこと⑦ 世の中はアンフェア

■第2章 未来を予測し、未来に売れるビジネスを「今」作れ

◎社長がすべき仕事は2つだけ
 社長がすべき仕事① 今のお金を稼ぐ
 社長がすべき仕事② 未来の仕事を準備する
 「今」の延長線上に成功はない
◎本物しか通用しない、残らない
◎大手と中小の考え方はこれだけ違う
◎「少子高齢化」が意味するもの
◎20年後の業界の姿から逆算して予想する
◎社員にあなたの考えを伝える
◎強力なエンジンを積んでいる人を雇う
 鍛えれば伸びるのか?
 スゴイ人は雇えない
◎社長が自ら売ったら売上は伸びない
 一人前の社員に育てる
◎成功する社長にはタイプがある
 「成功する人としない人の違い」の前に
 あなたの「目的」は何なのか?
 目的と仕事の中身が違う
 アルバイトをしても目的にはたどり着かない
 成功はエゴとの戦い 伸びる頑固と伸びない頑固
◎死ぬほど仕事をすれば活路はある
◎成功するための3つの貯金
 貯金① 「信用」の貯金
 貯金② 「知識」の貯金
 貯金③ 「ストック収入」という貯金
◎成功する人が持っている5つの資質
 資質① 自分を律することができる
 資質② 決断が速い
 資質③ 単独行動をする
 資質④ 裏表がない
 資質⑤ 耳の痛いことを言う社員を許容できる

■第3章 会社が潰れるのは「売れないから」だけじゃない

◎ルーズな社長が経営している取引先
◎新しい取引先には細心の注意を
 詐欺のおかげで空中分解
 預金口座は分散する
 お金が人を変える
◎社員が勝手にルールをつくる
◎クレーマーから社員を守る
◎マージンは経費なの
◎「交渉」の意味
◎船長は沈没前に乗組員をボートで逃すのが役目

■第4章 会社を危うくする「誘惑」に打ち勝て

◎成功に終わりはない
◎「ブレない」は本当にいいことか?
◎人望のない社長に未来なし
◎税金を払わないと倒産する確率が高まる
◎飛び回る人に利益なし
◎情報収集・管理の誘惑
◎烏合の衆からは何も生まれない
◎ケチもほどほどに
◎品揃えを増やすメリット・デメリット
◎人を雇うのは最後の手段
◎会社なんて単なる器にすぎない
◎小さな会社は法律で戦う
 裁判は損
 訴えられたら必ず弁護士を頼む
 大企業とのやりとりは必ず議事録を作る
 大企業との契約は弁護士に依頼する
◎金融機関との付き合い方
 銀行選びは慎重に
 無借金経営の罠
 銀行の融資窓口に立ったら負け
 信用調査会社の先に銀行がいる
◎短気は損気、じっくり粘り強い交渉を
◎取引先の利益も考える
◎類似の商品がないものはなかなか売れない
◎人脈は儲けさせてあげることで増えていく
◎やばい社長は人脈でわかる
◎もっともらしいことを疑う
 誰も疑わないことは結構怪しい
 日本人は集団行動が得意?
 それは本当に当たり前なのか?
 結局、見た目だったりする
 素敵な写真が社長をすばらしい人に見せる
◎チャンスの女神には長い後ろ髪がある
 チャンスを逃さない勘を育てる

■第5章 本質を見つめ、本質を考え、本質をつかめ

◎怒りが本質を見失わせる
◎経営の本質とは、社長の生き方
◎営業の本質とは、サプライズ
◎「なぜ売れないのか?」を考える
 買いたいけど買わない
 「メリット」と「状況」は対立関係
 まっとうなことを言う
 すぐに売ってはいけない
 売れない理由は見込み客が少なすぎるから

■第6章 大きな会社にするために

◎大きくなる会社と大きくならない会社の違い
 社員がお金の決済権を持っている
 太鼓持ちの撲滅と本当のことを言う社員の育成
◎儲かるとは、利益・スピード・期間で考える
 入金されるスピード
 商品・サービスの寿命期間
◎決して恨まれてはいけない
◎社長も「報連相」が必要
◎ビジネスは交換作業
◎会社を大きくするターニングポイント

著者略歴

著:井上 達也
1961 年生まれ。株式会社フリーウェイジャパン代表取締役。株式会社日本デジタル研究所(JDL) を経て1991年に株式会社セイショウ(現、株式会社フリーウェイジャパン)を設立。当時と しては珍しく大学在学中にマイコン(現在のパソコン)を使いこなしていた経験と、圧倒的なマーケティング戦略により、業務系クラウドシステムでは国内最大級のメーカーに急成長させる。中小企業のITコストを「ゼロ」にするフリーウェイプロジェクトは国内の中小企業から注目を集め48万ユーザー(2023 年7月現在)を獲得。多くの若手経営者の支持を集めている。著書に『起業を考えたら必ず読む本』(明日香出版社)などがある。

ISBN:9784756923004
出版社:明日香出版社
判型:B6
ページ数:312ページ
定価:1750円(本体)
発行年月日:2023年12月
発売日:2023年12月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJMB