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感覚のラビュリントゥス III

聴覚のイコノグラフィア

楽器・音楽家・音楽文化

責任編集:上村 清雄
著:石井 朗
著:出 佳奈子

紙版

内容紹介

オルフェウスの奏でる哀歌の調べに、祭壇で迎える可愛い奏楽天使の聖なる声に、リュートを爪弾くカラヴァッジョの男/女に、ローマを舞台に美声を誇るカストラートに、ベルガモの貴公子たちの歌と合奏に、聴覚がルネサンス/バロックの世界に演じ響かせる、感覚を媒介にしたイメージの生成を視る!

目次

第1章 リラの調べを聴く──ヤコポ・デル・セッライオ《オルフェウスとエウリュディケの物語》における音楽の寓意と聴くことの喜び 出佳奈子
第2章 描かれた天上の音楽──ヴェネツィアの祭壇画にたどる奏楽天使たち 佐々木千佳
第3章 ヴィンチェンツォ・ジュスティニアーニの「たくらみ」──カラヴァッジョ《リュート弾き》再考 吉住磨
第4章 バロック宮廷の競奏曲──《マルカントニオ・パスクァリーニの肖像》とバルベリーニ時代の音楽文化 新保淳乃
第5章 エヴァリスト・バスケニス「楽器の静物画」 大野陽子

解 説 ルネサンスからバロックにかけてのイタリアの音楽的表象──ヤコポ・デル・セッライオからエヴァリスト・バスケニスへ 上村清雄
人名索引

著者略歴

責任編集:上村 清雄
ルネサンス美術史の日本における第一人者 ラファエッロの専門家
著:石井 朗
イメージ学および表象論の応用工学
著:出 佳奈子
ルネサンス美術史 ピエロ・ディ・コジモの研究

ISBN:9784756613271
出版社:ありな書房
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2013年05月
発売日:2013年05月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA