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風に運ばれた道

著:西江 雅之

紙版

内容紹介

『花のある遠景』以来、透明で感動あふれる文体で定評ある著者の紀行文。コロンブス以後、人びとは世界の言語が幾重にも織りなし、せめぎ合ってきた。諸民族が出会い、触れあった刻の足跡を聴く。

目次

国境の町---与那国島/日本
海上の風の道---東アフリカ沿岸 
インド洋の貴婦人---ポート・ルイス/モリシャス 
歴史の陰で---モロニ/コモロ・イスラム連邦共和国
未知への内省---ポル・トウ・プランス/ハイチ 
既知の未来---ユカタン/メキシコ 
多様性と純粋性の確執---アンダルシア/スペイン 
言語の連続体---オアフ島/ハワイ 
〈天国〉と〈地獄〉---ヌメア/ニューカレドニア 
遠い国土---ギアナ/フランス 
多様な出会い---マルチニーク/フランス 
神話と現実---リフト・バレー/ケニア 
置き去りにされた刻---モンバザ/ケニア 
埋もれた過去---西表島/日本
あとがき

著者略歴

著:西江 雅之
1937年東京生まれ。言語学・文化人類学専攻。現在、早稲田大学文学部教授。卓抜した語学の才能に恵まれ、言語調査のフィールドは世界各地に及んでいる。フィールドでは、たんに調査するのではなく、人びとの暮らしぶりに等身大のまなざしで接する経験は多くの優れたエッセイに結実している。『花のある遠景』や『異郷の景色』『東京のラクダ』などはその代表作であり、ほかに『人かサルかと問われても』という半生記がある。

ISBN:9784753102037
出版社:以文社
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:1999年04月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WTL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WTR