出版社を探す

歌集『三千世界を行く船』

著:小谷 博泰

紙版

内容紹介

収録歌より

朝焼けの窓あけて見るベランダに夢の続きのような鬼百合
仁王門の仁王は何をいかりおる春爛漫とやがて夕ぐれ
いつになく寂しい春だ田螺など鳴いていないかどぶ川のぞく
ハロウィンがすんで霜月はるかなるミサの歌声が風に聴こえる
帝国の滅んだのちの港町マリアの宿が赤く灯りて
クリスマス・イブのカフェにて引き当てた異世界旅行の片道切符
人生についの日はあり一輪の桜が咲いた今日の青空
梅雨はやくあけてかんかん照りの日の道に子どものわれがふりむく
城あとの池のほとりに人おらず止んですぐ降る大粒の雨

著者略歴

著:小谷 博泰
 安田章生に師事 
 一九六八年「白珠」に入会 
 一九八三年十月 第一歌集『たましいの秋』
 一九九三年 同人誌「鱧と水仙」に参加
 二〇一九年二月 第十二歌集『カシオペア便り』
 二〇二〇年一月 第十三歌集『河口域の精霊たち』
 二〇二〇年九月 第十四歌集『時をとぶ町』 
 二〇二一年七月 第十五歌集『オルフェの亜空間』 

ISBN:9784752281481
出版社:飯塚書店
判型:4-6
ページ数:174ページ
価格:1700円(本体)
発行年月日:2023年01月
発売日:2023年01月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ