歌集『現代宇宙論』
現代を生きる為の日本人の心
著:川田 章人
内容紹介
歌集の姿を取りつつ、神話の世界から量子力学までの知見を駆使し、物理的、精神的、宗教的考察により人間の本質に迫り、現代日本人の向かうべき方向を示唆する。歌人のみならず、広く現代社会の方々に短詩形文学の新たな姿を提示した画期的図書登場。
以下、作品より。
天地の初めの時に火が爆(は)ぜて物象(もの)の始めの素粒子(つぶ)が生まるる
素粒子(つぶ)集ひ原子(もののよらむ)も二つ成り葦牙のごと原子銀河(うずまき)騰(あ)がる
絶対の光の速度に時も駆け時空連なる四次元(いかい)が開く
現世(うつしよ)と異界は常に裏表 E=mc2(ひかりのそくど)に質量消えて
異界より顕れ連なる大八島 中央構造線(メディアライン)に繋ぐ神々
目次
序 章 現代宇宙論について
第一章 表層意識に見る世界 ――ほんとうのしあわせをもとめて――
古の人を尋ねて ――太古のいぶき――
自然のままに
おもひで こころの中へ
いのちの課題
第二章 現代大宇宙論 ――神話と科学の融合・展開――
天壌自然の理
畏きものを ――古事に秘めらるる科学――
月夜の海に
光の波長
雫降る日は
やまとの詞々
第三章 現代小宇宙論 ――仏法と科学の融合・展開――
深きこころに
仏法 智慧の教え
あの世とこの世―― ――E=mc2 エネルギーと質量の等価――
菩薩への道 ――大乗とふ宇宙――
統一場 ――神仏融合――
詩頌響く
終章 深層意識に知る世界
尋芳径
春に愁ふ
梅雨に濡ちて
秋にし思へば
北国
響く五大
たましひ
跋文 異風稜稜の「窮理詠」――真理と幸せを追って 依田仁美