滅びゆく季語
自然環境変化と歳時記
著:久保田 至誠
紙版
目次
はじめに
1 自然環境と歳時記
2 季語に見る自然環境変化の影響
2.1 地球温暖化とその影響
流氷、梅雨、台風、凩、雪
2.2 生物多様性の喪失
(1)動物の種および個体数の減少
諸子、蛙、蜂、水鶏、仏法僧[木葉木菟]、山椒魚、蛍、糸蜻蛉、源五郎、
鼓虫、雷鳥、岩魚、斑猫、髪切虫、雁、蜻蛉、轡虫、鵙、鷹、梟、鶴
(2)植物の種および個体数の減少
若緑[松の花、松落葉、新松子]、桜草、翁草、敦盛草、杜若、鷺草、桔梗、藤袴、竜胆、福寿草
(3)動物の生息域の移動・拡大
鰆、蝶[夏の蝶、秋の蝶、冬の蝶]、鰯、鮭、鹿、猪
(4)植物の芽吹き、開花、紅葉などの時期の変化
柳、紅葉
(5)外来種および栽培・飼育種の増加
いぬふぐり、蒲公英、シクラメン、目高、松虫
2.3 開発による影響
(1)ダムの建設による生物種の変化
鮎、蜉蝣
(2)干潟の減少による生物種の変化
五郎、鴫
おわりに
文献