亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ II-10
天国の扉をたたくとき
穏やかな最期のためにわたしたちができること
著:ケイティ・バトラー
訳:布施由紀子
紙版
内容紹介
「若き父の命を救ってくれた医療が、
なぜ最後には、父を苦しめることになったのか?」
脳梗塞の後遺症と認知症に苦しむ父を看取った家族が直面したのは、アメリカの過剰医療と看取りの残酷な現実だった……。
元大学教授で明晰だった父は、ある日、脳梗塞で倒れてしまう。
そして、その後の療養生活を通じて認知症を発症し、自分自身についての判断能力が失われてしまう。多大な介護負担を強いられた母、そしてそんな父母を手助けしようとする娘(著者)……。
その過程で著者が見たのは、アメリカの医療と医療機器メーカーの利権と、「穏やかな死」を妨げる、非人間的な過剰医療の姿だった。全米で話題沸騰、ジャーナリストの実の娘が綴るノンフィクション作品。