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韓国家族

グローバル化と「伝統文化」のせめぎあいの中で

編:平田 由紀江
著:小島 優生

紙版

内容紹介

日本より激化している韓国の格差社会に学ぶ

韓国は1980年代以降、急激に近代化が進み、経済は劇的に発展した。豊かな社会は実現されたが、グローバル化の波を受け、格差社会が進行し、少子化、高齢化も進んで、社会の軋みは激しくなる一方だ。この急激な社会の変化を、「家族」という枠組みを通して考えるのが本書である。

超学歴社会を勝ちぬくための早期留学、子どもの教育のすべてを一身に背負わされる母親の役割、老親を誰がみるのか、少子化対策として結婚移民、在日の人びとの家族問題……。
グローバル経済とローカル文化のはざまで揺れる韓国の「家族」の姿を描き出し、日本の読者に韓国社会を紹介していく。私たちはともに鏡の向こうとこちら側にいる。

目次

第一章 「社会的再生産」の危機と韓国家族の多層化
第二章 支援とスティグマー未婚母子施設居住女性たちへのインタビューを中心に
第三章 韓国の教育福祉政策の展開ー田園学校プロジェクトに焦点を当てて
第四章 少年・少女家長制度から見える家族と学校ー社会福祉と教育福祉の交錯地点から
第五章 延辺中韓離散家族ー朝鮮族の子どもたち
第六章 国際移動から家族を問うーディアスポラとしての韓国人ニューカマー女性
第七章 グローバリゼーションと韓国中間層家族戦略のジレンマ
第八章 韓国の教育熱と家族のかたちー早期留学の問題を中心に

著者略歴

編:平田 由紀江
獨協大学国際教養学部准教授。聖心女子大学卒業。延世大学校大学院社会学科博士課程修了(博士)。
著書に、『韓国を消費する日本』(未邦訳、2005年)などがある。
著:小島 優生
獨協大学国際教養学部准教授。東京大学大学院博士課程単位取得退学。

ISBN:9784750514093
出版社:亜紀書房
判型:4-6
ページ数:279ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2014年06月
発売日:2014年06月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS