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子どもたちを放射能から守るために

著:菅谷昭

紙版

内容紹介

水道のお水は飲ませてもいいのですか?
野菜や魚は安全ですか?
放射能を浴びたら、どんな健康被害がでるのですか?

日本で起きてしまったレベル7の原発事故を前に、親たちの心配は限りがありません。大切な子どもたちを放射能から守るために、何をしたらいいのか。
チェルノブイリ原発事故の医療支援をした医師であり、現松本市長が、「放射能を正しく知り、放射能から正しく身を守る」方法を語ります。

目次

はじめに  6

1章放射能を浴びたら、どんな被害がでるのですか?

放射能には、どんな危険性があるのですか?  12
「ベクレル」と「シーベルト」の違いを教えてください  17
「内部被ばく」と「外部被ばく」は、どんな違いがあるのですか?  20
チェルノブイリでいちばん被害が大きかった病気はなんですか?  24
妊娠している女性はなにに気をつければいいですか?  27
ヨウ素以外の放射性物質は、体内に入るとどうなるのですか?  30
甲状腺がんは、死亡率の低いがんと聞きましたが本当ですか?  32
「内部被ばく」をしないために、どうすればいいですか?  34
放射線から身を守る方法を教えてください  37
ヨウ素剤を飲めば、放射能被害を防げるのですか?  41


2章水や野菜や魚、普通に摂ってもだいじょうぶですか?  

残留放射能濃度はどうなっているのでしょう  46
どんな食べものに気をつけたらいいですか?  49
魚は安全ですか?  52
子どもたちを公園や砂場で遊ばせてだいじょうぶですか?  54
「安全」という政府の言葉を信じてよいでしょうか?  56
これから、国にできることはなんですか?  60
福島の人とどのようにつきあえばいい?  64
これから福島はどうなるのでしょうか?  66


3章 25年目のチェルノブイリ
今、チェルノブイリ被災地では……  70
高汚染の「埋葬の村」で  74
悲しみを繰りかえさないために  78
手をつなぎ、前へ進もう  80

著者略歴

著:菅谷昭
現松本市長・医師。1943年長野県生まれ。信州大学医学部卒業後、甲状腺疾患の専門医として活躍。1996年に信州大学を辞めて、チェルノブイリ原発事故の医療支援活動のため、べラルーシ共和国に渡る。首都ミンスクの国立甲状腺がんセンター、高度汚染地域のゴメリの州立がんセンター等で、小児甲状腺がんの外科治療を中心に、5年半の医療支援活動を行った。2004年から長野県松本市の市長に就任。チェルノブイリ原発事故の現状を踏まえながら、NPO法人「チェルノブイリ医療基金」の活動とともに、さまざまは提言を松本から発している。
著書に『チェルノブイリ診療記』、『チェルノブイリいのちの記録』(いずれも晶文社)、『ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間』(ポプラ社)

ISBN:9784750511115
出版社:亜紀書房
判型:4-6
ページ数:88ページ
定価:952円(本体)
発行年月日:2011年06月
発売日:2011年06月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MBN