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看取りのドゥーラ

最期の命を生きるための寄り添い人

著:ヘンリー・フェルスコ=ワイス
監:林 美枝子
訳:山岡 希美

紙版

内容紹介

在宅ホスピスの患者さんの穏やかな死を助け、介護家族の悲嘆からの回復を支援するボランティア「看取りのドゥーラ」について、その役割から意義までをソーシャルワーカーである著者自身の経験をもとに綴る。高齢化にともなう「多死社会」の到来が迫り、家族による在宅死の看取りは他人事ではなくなりつつある現在おいて、医療化していた死を、自分たちの日常に取り戻す道筋を示す。

目次

 日本語版を手にとってくださった読者の皆様へ
 序文
 まえがき

第1章 異なる死への扉を開く者
第2章 看取りのドゥーラのアプローチとは
第3章 死にまつわる神話
第4章 人生の終わりに伝える真実
第5章 より深い内面への積極的傾聴
第6章 回想法と意味の探索
第7章 レガシープロジェクトに取り組む
第8章 最期の日々の過ごし方
第9章 誘導イメージ法
第10章 儀式
第11章 寝ずの番
第12章 再処理と悲嘆の癒し

 あとがき
 謝辞
 振り返りのための質問
 参考資料

 監訳者解説
 監訳者あとがき

著者略歴

著:ヘンリー・フェルスコ=ワイス
ヘンリー・フェルスコ=ワイス(LCSW)は、2003年から米国のホスピスで初めて看取りのドゥーラのプログラムを創設、臨死期ケアの場面における教育とプログラム開発を通じて、看取りのドゥーラ分野の成長を目指す非営利団体である国際看取りのドゥーラ協会(INELDA)を共同設立した。刑務所にいる受刑者や、退役軍人のグループに、死のプロセスにおいて、互いに奉仕できるよう指導を行っており、ホームレスや有色人種のコミュニティが利用する施設にドゥーラのアプローチを導入する方法を模索している。活動について詳しくは、INELDAのウェブサイト(inelda.org)で確認できる。
監:林 美枝子
医療人類学者。北海道大学大学院医学研究科社会医学専攻博士課程修了。博士(医学)。日本医療大学総合福祉学部教授。
著書に『介護人類学事始め』(明石書店、2020年)。共著に『医療人類学を学ぶための60冊』(明石書店、2018年)、『北海道社会とジェンダー』(明石書店、2013年)、『森林医学』(朝倉書店、2006年)がある。
訳:山岡 希美
翻訳家。16歳まで米国カリフォルニア州で生活。同志社大学心理学部卒。
訳書に『男子という闇』(明石書店、2021年)、『無意識のバイアス』(明石書店、2020年)。共訳に『リモートワーク』(明石書店、2020年)、『教えて! 哲学者たち』(全2巻、大月書店、2016年)などがある。

ISBN:9784750354828
出版社:明石書店
判型:4-6
ページ数:328ページ
価格:2500円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD