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いじめ・自殺はなぜなくならないのか

司法と教育現場の連携による問題解決へ

著:児玉 勇二

紙版

内容紹介

多くのいじめ自殺事件裁判を担当してきた弁護士が、激化する教育競争・右傾化する社会の中で教師の活動が制限され、いじめ対応ができない現状に対して、司法・教育現場の連携のもと、ポストコロナ期に向けた教育再生をも展望したいじめ根絶対策を提起する。

目次

 はじめに

第1章 子どもたちに、そして教師・父母たちに語る
 1 中学校の子どもたちへ
 2 教師・父母へ――いじめを許さない学校作り

第2章 いじめ事件への弁護士としての関わり
 1 言葉による精神的いじめ事件
 2 部活でのいじめ自殺事件
 3 自殺未遂事件の弁護士会への人権救済申立事件
 4 F市いじめ裁判
 5 法改正後の私立K中学校いじめ事件

第3章 二つの大きないじめ自殺裁判
 1 T市いじめ自殺裁判
 2 K市いじめ自殺裁判

第4章 いじめ解決の課題
 1 教育と人権
 2 司法と人権
 3 人権機構

第5章 ポストコロナ期に向けた教育再生を考える――いじめ防止対策推進法ができてもいじめはなくならない
 1 国連のレポート、最終所見から
 2 いじめを口実とした教育関連法の改正と教育政策ではいじめは解決できるはずはない
 3 国連子どもの権利委員会 第4・5回最終所見

 おわりに

著者略歴

著:児玉 勇二
1943年東京生まれ。68年中央大学法学部卒業。71年裁判官就任。
73年弁護士となる。日本弁護士連合会元子どもの権利委員会副委員長、元関弁連人権委員会委員長、元NHKラジオ教育相談担当、「チャイルドライン支援センター」元理事・監事,元立教大学非常勤講師『人権論』、子どもの権利条約・市民NGOの会共同代表、子どもの人権研究会共同代表、学校事故・事件被害者全国弁護団副代表、コスタリカの平和を学ぶ会共同代表。
主な著者:
『司法はこれでいいのか。――裁判官任官拒否・修習生罷免から50年』(共著、23期・弁護士ネットワーク著、現代書館、2021年)
『コロナ時代を生き抜くヒント――本物を求めて』(いなほ書房、2020年)
『戦争裁判と平和憲法――戦争をしない/させないために』(明石書店、2019年)
『子どもの権利と人権保障――いじめ・障がい・非行・虐待事件の弁護活動から』(明石書店、2015年)
『知的・発達障害児者の人権――差別・虐待・人権侵害事件の裁判から』(現代書館、2014年)
『性教…

ISBN:9784750353463
出版社:明石書店
判型:4-6
ページ数:224ページ
価格:2400円(本体)
発行年月日:2022年03月
発売日:2022年03月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNA