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同意 女性解放の思想の系譜をたどって

著:ジュヌヴィエーヴ・フレス
訳:石田 久仁子

紙版

内容紹介

性暴力の証明、イスラムのスカーフ着用、セックス・ワークや人身売買、そして結婚と離婚など、多様な場面で使われる〈同意〉。しかし、ひとたび〈同意〉について考えはじめると、わたしたちは他者との関係性の糸が織りなす世界に迷い込む。本書は自由と平等の地平を切り開き、これまで顧みられなかった性差の思想史をたどる。フェミニズム哲学への新たな入口。

目次

プロローグ

序章 同意について
第1章 同意の美徳
第2章 同意の欠点
第3章 同意の野心
第4章 同意の貧困
エピローグ 同意の拒否とは?

 訳者あとがき
 原注
 訳注

著者略歴

著:ジュヌヴィエーヴ・フレス
フェミニズム思想を専門とするフランスの哲学者。CNRS(フランス国立科学研究センター)・CRAL-EHESS(フランス国立社会学研究院-芸術・言語研究センター)名誉研究指導教授。著書にはMuse de la Raison, Démocratie et exclusion des femmes en France, Gallimard, 1995, 2017(『理性の女神――フランスにおける民主主義と女性の排除』)、Les deux Gouvernements: la famille et la Cité, Gallimard, 2000, 2009(『二つの政府――家族と政治社会』)、A Côté du Genre: Sexe et Philosopie de l’égalité, Le Bord de l’eau, 2010(『ジェンダーの傍らで――性、そして平等の哲学』)、Féminisme et philosophie, Gallimard, 2020(『フェミニズムと哲学』)他多数。邦訳に『性の差異』(小野ゆり子訳、現代企画室、2000年)、『女の歴史4』(G・デュビィ、ミシ…
訳:石田 久仁子
翻訳家。訳書にシモーヌ・ヴェーユ『シモーヌ・ヴェーユ回想録』(パド・ウィメンズ・オフィス、2011年)、フランソワーズ・エリチエ『男性的なもの/女性的なものⅠ,Ⅱ』(共訳、明石書店、2017年、2016年)、イレーヌ・テリー『フランスの同性婚と親子関係』(明石書店、2019年)、編著に『フランスのワーク・ライフ・バランス』(共編、パド・ウィメンズ・オフィス、2013年)など。

ISBN:9784750353005
出版社:明石書店
判型:4-6
ページ数:192ページ
価格:2000円(本体)
発行年月日:2022年01月
発売日:2022年01月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBS