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シリーズみんなで育てる家庭養護(里親・ファミリーホーム・養子縁組) 第5巻

家族支援・自立支援・地域支援と当事者参画

編:相澤 仁
編:千賀 則史
編:野口 啓示

紙版

内容紹介

家庭の中に子どもを受け入れ、養育する里親・ファミリーホームなど家庭養護を担う方々とそれを支援する関係機関・関係者に向けた総合的なテキスト。第5巻では、「家族とは何か」という本質的な問いから出発し、家族再統合支援、養子縁組家庭への支援、実親となる妊産婦への支援、里親家庭における自立支援、当事者参画を促進する支援、さらには里親・ファミリーホームによる地域支援・子育て支援について幅広く紹介していく。

目次

 シリーズ刊行にあたって
 はじめに

第1章 家族論
 1.家庭的養護から家庭養護へ
 2.家族とは
 3.里親家族とは
 4.養子縁組家族とは
 5.社会的養護を必要としている家族の問題や危機
 6.最善の利益

第2章 家族支援(家庭環境調整)
 1.社会的養護における家族支援(家庭環境調整)とは
 2.家族支援の必要性と意義
 3.日本の社会的養護における家族支援の制度・施策の現状と課題
 4.家庭養護における家庭支援の現状と課題

第3章 家族支援の方法
 1.家族支援プログラム
 2.安全パートナリングによる家族支援
 3.ペアレント・トレーニングによる家族支援

 コラム ファミリー・プリザベーションと相互支援的包摂関係の構築

第4章 児童相談所における家族支援の実際
 1.児童相談所における家族支援の必要性
 2.児童相談所の家族支援の流れ
 3.児童相談所による里親支援
 4.里親から実親への家族再統合に向けた支援
 5.児童自立支援施設から里親への措置変更ケースに対する支援

 コラム ファミリーグループ・カンファレンスとは

第5章 養子縁組家庭への支援
 1.養子縁組制度の理解
 2.養親としての養育
 3.特別養子縁組の成立に向けて
 4.子どもの成長、自立に向けての支援
 5.養親、養子による相互支援

 コラム 特別養子縁組制度を理解するためのお勧め本

第6章 実親となる妊産婦への相談・支援
 1.予期しない妊娠の相談窓口
 2.葛藤相談と子どもの処遇
 3.ケースワークの実際
 4.出産後の女性へ対する相談・支援

第7章 年長の子どもへの自立支援:社会から排除される子どもたち
 1.里親家庭における自立支援とは
 2.年長の子どもの社会生活自立の現状と課題
 3.年長の子どものニーズに対応した自立支援のあり方

第8章 年長の子どもへの自立支援:ライフチャンスと当事者参画の視点から
 1.社会的養護は何を保障すべきか
 2.「ライフチャンス」とは何か
 3.社会的養護のもとでのオプション
 4.社会的養護のもとでのリガチュア
 5.社会的養護を必要とする若者の「生の不安定さ」
 6.社会的養護がライフチャンスを保障するために

 コラム 社会的養護のもとで育った若者の「生涯にわたるつながり」のために――パーマネンシー・パクトの取り組み

第9章 市町村における里親・ファミリーホームとの協働による地域支援・子育て支援
 1.里親・ファミリーホームによる地域支援・子育て支援の意義
 2.里親・ファミリーホーム委託における市区町村の役割
 3.里親・ファミリーホームと協働する地域資源
 4.里親による地域支援・子育て支援
 5.ファミリーホームによる地域支援・子育て支援

資料
 ①里親制度の運営について
 ②小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)の運営について
 ③子育て短期支援事業における里親の活用について
 ④子ども・子育て支援法施行令の改正について
 ◎里親及びファミリーホームに委託されている児童が保育所へ入所する場合等の取扱いについて

 おわりに

著者略歴

編:相澤 仁
1956年埼玉県生まれ。
立教大学大学院文学研究科教育学専攻博士課程後期課程満期退学。
国立武蔵野学院長を経て、2016年4月より、大分大学福祉健康科学部教授。
日本子ども家庭福祉学会会長、日本子ども虐待防止学会理事。
『子どもを健やかに養育するために』(共編、2003年、日本児童福祉協会)、『児童生活臨床と社会的養護』(分担執筆、2012年、金剛出版)、『やさしくわかる社会的養護シリーズ全7巻』(編集代表、2012~2014年、明石書店)
編:千賀 則史
1981年愛知県豊橋市生まれ。
名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程修了、博士(心理学)。
愛知県庁(児童相談所、一時保護所、児童自立支援施設)、名古屋大学ハラスメント相談センター准教授などを経て、2020年4月より、同朋大学社会福祉学部准教授。
対人援助職のための「統合的アプローチ研究会」代表。
『子ども虐待 家族再統合に向けた心理的支援』(2017年、明石書店)、『「三つの家」を活用した子ども虐待のアセスメントとプランニング』(分担執筆、2015年、明石書店)
編:野口 啓示
1971年大阪府生まれ。
関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程修了、博士(社会福祉学)。
神戸少年の町児童養護施設長、福山市立大学教育学部准教授を経て、2021年4月より、同校教授。
日本子ども家庭福祉学会理事、日本子ども虐待防止学会理事。
『被虐待児の家族支援』(2008年、福村出版)、『社会的養護の子どもと措置変更』(分担執筆、2017年、明石書店)

ISBN:9784750351933
出版社:明石書店
判型:B5
ページ数:232ページ
価格:2600円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年05月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS