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途上国の学びを拓く

対話で生み出す教育開発の可能性

編著:久保田 賢一

紙版

内容紹介

国際協力における教育開発はどのようなもので、何を目指すのか? 日本人専門家と研究者がアジア・中東・アフリカの途上国の人々と関わり、外部の知識・技術・制度などを採り入れつつ自律的に教育をつくりあげる内発的発展により教育を改善する活動を紹介。

目次

 はしがき

第1部 教育開発への第一歩

第1章 教育開発について学ぶ[久保田賢一]
第2章 教育開発に関わる[岸磨貴子]
第3章 教育開発を検討する[久保田賢一]

第2部 具体事例から学ぶ教育開発

第4章 教育開発に関わるわたしの位置性――パレスチナ[岸磨貴子]
第5章 理科研究授業支援プロジェクトが生まれるまで――ザンビア[鈴木隆子]
第6章 実践コミュニティを通じた組織強化と学びのデザイン――エジプト[岡野貴誠]
第7章 自立発展を促す教育開発――パプアニューギニア[伊藤明徳]
第8章 パフォーマンスに焦点をあてた研修デザイン――ネパール[伊藤拓次郎]
第9章 研究会活動を通した教師の自立――ボリビア[西尾三津子]
第10章 教師の主体性を促す教育開発アプローチ――フィリピン[山本良太]
第11章 教育開発プロジェクトへの大学生の関わり――カンボジア[今野貴之]

第3部 これからの教育開発

第12章 座談会――経験者に問う「現場の実情」[時任隼平]
 【座談会パート1】
 1 教育開発プロジェクトの目標設定とはどのようなものなのでしょうか?
 2 現場のニーズと教育開発プロジェクトの目標は合致していますか?
 3 現場に入るのは難しくないですか? 専門家には何が求められるのですか?
 4 現地の人たちとの対話のあり方は?
 5 教育開発の中でも、大学が対象の場合と小学校~高校が対象の場合で内容は異なりますか?
 6 教育開発にとって十分な時間というのは、どれくらい必要ですか?
 7 教育開発を進めていくうえで、現場ではどのような連携が必要ですか?
 8 教育開発を進めていくうえで、どのような限界がありますか?
 【座談会パート2】
 9 外部の人間が関わることによってどのような問題が生じるのでしょうか?
 10 現地の人々にとって必要な環境とはどのようなものなのでしょうか?
 11 現地の人々にとって必要な環境をどのようにして作っていくのでしょうか?
 12 環境を作るとともに、どのようにして対話を進めていくのでしょうか?
 13 対話の後、現地の人々が能動的になるにはどうすればよいのでしょうか?
 14 教育開発における教育効果をどのように捉えればよいのでしょうか?
 15 今後の教育開発のあり方は?
第13章 教育開発の展望[久保田賢一/時任隼平]

 あとがき

著者略歴

編著:久保田 賢一
NPO法人 学習創造フォーラム 代表
関西大学 名誉教授/大阪経済法科大学 客員教授
経歴:米国インディアナ大学大学院教育システム工学専攻修了。Ph.D.(Instructional Systems Technology)、高校教員、青年海外協力隊員、国際協力専門家、関西大学教授、英国レディング大学客員研究員、米国ハワイ大学客員教授など歴任。
専門:国際教育開発、開発コミュニケーション、学習環境デザイン。
主な著書:『大学のゼミから広がるキャリア――構成主義に基づく「自分探し」の学習環境デザイン』(北大路書房、2020年)。『日本の教育をどうデザインするか』(共著、東信堂、2016年)。『国際協力論を学ぶ人のために』(共著、世界思想社、2005年、新版2016年)。『ライフワークとしての国際ボランティア』(明石書店、2005年)。『参加型開発――貧しい人々が主役となる開発に向けて』(共著、日本評論社、2002年)。『構成主義パラダイムと学習環境デザイン』(関西大学出版部、2000年)。『開発コミュニケーション――地球市民によるグローバル…

ISBN:9784750351452
出版社:明石書店
判型:4-6
ページ数:420ページ
価格:2600円(本体)
発行年月日:2021年02月
発売日:2021年02月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNB