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持続可能な社会を考えるための66冊

教育から今の社会を読み解こう

著:小宮山 博仁

紙版

内容紹介

グローバル化の進行や激変する社会環境のなかで「持続可能な社会」を考えていくためのブックガイド。環境や経済、社会問題など、様々な分野の教養書を読み解くことで、「教育」の役割や大切さを考え、混迷した社会で生きていく知恵を得ることができる。

目次

 はしがき

序章 ~グローバリゼーションと持続可能な社会~

第1章 グローバル化した社会を知る
 01 猪木武徳『戦後世界経済史』
 02 杉山伸也『グローバル経済史入門』
 03 羽場久美子『グローバル時代のアジア地域統合』
 04 宮島喬『ヨーロッパ市民の誕生』
 05 エマニュエル・トッド『問題は英国ではない、EUなのだ』
 06 近藤康史『分解するイギリス』
 07 ガルブレイス『ゆたかな社会 決定版』
 08 鳥飼玖美子『英語教育の危機』

第2章 持続可能な社会をさぐる
 09 佐和隆光『グリーン資本主義』
 10 明日香壽川『地球温暖化』
 11 柳田国男『都市と農村』
 12 内山節『共同体の基礎理論』
 13 吉川洋『人口と日本経済』
 14 柴田悠『子育て支援と経済成長』
 15 ジェームズ・J・ヘックマン『幼児教育の経済学』
 16 大竹文雄『競争社会の歩き方』

第3章 教育と社会・経済の関係を知る基礎理論
 17 松原隆一郎『経済学の名著30』
 18 堂目卓生『アダム・スミス』
 19 的場昭弘『超訳「資本論」』
 20 ソースティン・ヴェブレン『有閑階級の理論』
 21 山田登世子『贅沢の条件』
 22 吉川洋『高度成長』
 23 玄田有史『危機と雇用』
 24 橘木俊詔(編著)『働くことの意味』
 25 猪木武徳(編)『〈働く〉は、これから』

第4章 日本の社会を知る
 26 渡辺尚志『百姓たちの江戸時代』
 27 中江克己『江戸の躾と子育て』
 28 山田昌弘『希望格差社会』
 29 山田昌弘『底辺への競争』
 30 森岡孝二『貧困化するホワイトカラー』
 31 阿部彩『子どもの貧困Ⅱ』
 32 伊東光晴『アベノミクス批判』
 33 橋本健二『新・日本の階級社会』
 34 小内透(編著)『教育の不平等』
 35 竹内洋『立志・苦学・出世』
 36 速水敏彦『他人を見下す若者たち』
 37 本田由紀『多元化する「能力」と日本社会』

第5章 OECDの教育政策提言を知る
 38 国立教育政策研究所(編)『教育研究とエビデンス』
 39 ブライアン・キーリー『よくわかるヒューマン・キャピタル』
 40 立田慶裕『キー・コンピテンシーの実践』
 41 OECD教育研究革新センター(編著)『学習の本質』
 42 岩崎久美子・下村英雄・柳澤文敬・伊藤素江・村田維沙・堀一輝『経験資本と学習』
 43 OECD教育研究革新センター(編著)『メタ認知の教育学』
 44 経済協力開発機構(OECD)(編著)『若者のキャリア形成』
 45 マリー・ドュリュ=ベラ『フランスの学歴インフレと格差社会』
 46 OECD(編著)『OECD幸福度白書3』

第6章 日本の子どもの教育と学力について知る
 47 山内乾史・原清治(編著)『論集 日本の学力問題(上・下)』
 48 東京大学学校教育高度化センター(編)『基礎学力を問う』
 49 志水宏吉『全国学力テスト』
 50 志水宏吉・伊佐夏実・知念渉・芝野淳一『調査報告「学力格差」の実態』
 51 志水宏吉『公立学校の底力』
 52 松下佳代(編著)『〈新しい能力〉は教育を変えるか』
 53 秋田喜代美・石井順治(編著)『ことばの教育と学力』
 54 柏木惠子『子どもが育つ条件』
 55 友田明美『子どもの脳を傷つける親たち』
 56 小林雅之『進学格差』

第7章 教育で持続可能な社会に
 57 佐藤学・木曽功・多田孝志・諏訪哲郎(編著)『持続可能性の教育』
 58 広田照幸・伊藤茂樹『教育問題はなぜまちがって語られるのか?』
 59 日本教育社会学会(編)・稲垣恭子・内田良(責任編集)『変容する社会と教育のゆくえ』
 60 藤田英典『安倍「教育改革」はなぜ問題か』
 61 秋田喜代美・坂本篤史『学校教育と学習の心理学』
 62 松下佳代・京都大学高等教育研究開発推進センター(編著)『ディープ・アクティブラーニング』
 63 三宮真智子(編著)『メタ認知』
 64 本田由紀『社会を結びなおす』
 65 柴田彩千子『地域の教育力を育てる』
 66 水島治郎『反転する福祉国家』

終章 ~成熟した社会での教育と幸せ~

 あとがき

著者略歴

著:小宮山 博仁
1949年生まれ。教育評論家。日本教育社会学会会員。放送大学非常勤講師。47年前に塾を設立。2005年より学研グループの学研メソッドで中学受験塾を運営。学習参考書を多数執筆。最近は活用型学力やPISAなど学力に関した教員向け、保護者向けの著書、論文を執筆。
著書・監修書:『塾――学校スリム化時代を前に』(岩波書店、2000年)、『面白いほどよくわかる数学』(日本文芸社、2004年)、『子どもの「底力」が育つ塾選び』(平凡社新書、2006年)、『新聞コラム活用術』(ぎょうせい、2009年)『「活用型学力」を育てる本』(ぎょうせい、2014年)、『はじめてのアクティブラーニング社会の?〈はてな〉を探検』全3巻(童心社、2016年)、『眠れなくなるほど面白い 図解 数と数式の話』(日本文芸社、2018年)、『眠れなくなるほど面白い 図解 数学の定理』(日本文芸社、2018年)、『眠れなくなるほど面白い 図解 統計学の話』(日本文芸社、2019年)、『大人に役立つ算数』(角川ソフィア文庫、2019年)など。

ISBN:9784750349534
出版社:明石書店
判型:A5
ページ数:240ページ
価格:2200円(本体)
発行年月日:2020年01月
発売日:2020年01月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB