B型肝炎被害とは何か
感染拡大の真相と被害者救済
編著:岡 多枝子
編著:片山 善博
編著:三並 めぐる
紙版
内容紹介
「国内最大の感染症といわれるウイルス性肝炎」のうち、集団予防接種が原因でB型肝炎ウイルス(HBV)に感染した被害者は40万人以上と推定され、その被害救済と恒久対策の早期実現が日本社会に求められている。本書はB型肝炎被害の概要はじめ当事者と遺族への調査を元に心身および経済的困難を分析しケアのあり方を論じる。
目次
まえがき
第1章 B型肝炎被害者の声
1 予防接種と幼少時・青年期の経験
2 就労と治療、身体的・精神的・経済的負担
3 パートナーや家族との関係
4 自分と子ども――母子感染
5 病の進行と死への不安
6 遺族としての思い
7 未来と期待
第2章 B型肝炎被害とは何か
1 集団予防接種によるB型肝炎ウイルス感染
2 調査から
3 病気の進行・医療費増大
4 母子感染・家庭問題
5 考察
6 まとめ
第3章 遺族の被害
1 遺族調査
2 承認論の視点から見た遺族ケアの哲学的考察――HBV遺族調査を踏まえて
第4章 学生へのメッセージ
1 当事者講義の学習効果
2 考察
第5章 座談会:研究のこれまでとこれから115
「病」について
「家族」について
「教育」について
「差別」について
資料
資料1 ご本人用調査票
資料2 ご遺族用調査票
資料3 学生用調査票(事前・事後)
参考文献
あとがき