グローバル時代の食と農 4
アグロエコロジー入門
理論・実践・政治
監:ICAS日本語シリーズ監修チーム
著:ピーター・ロセット
著:ミゲル・アルティエリ
内容紹介
食料生産の持続可能なシステムへの変換を考えるうえで基本となる概念「アグロエコロジー」。その実践的理論の確立と普及に携わってきた著者が初学者向けに概要をまとめた格好の入門書。私たちを取り巻く環境や食の問題を見直す様々なヒントを与えてくれる。
目次
「グローバル時代の食と農」シリーズの刊行にあたって
シリーズ編者による序文
謝辞
日本語版序文
序章 岐路に立つアグロエコロジー
第1章 アグロエコロジーの原理
1 伝統的ファーミングシステムのアグロエコロジー的な特徴
2 農業生態系における生物多様性の生態学的な役割
3 生態系のマトリクス
4 多様化したファーミングシステムデザインのための原則
5 農場のアグロエコロジーへの転換
第2章 アグロエコロジー思想の歴史と潮流
1 歴史的基盤
2 農村開発
3 小農研究と再小農化
4 オルタナティブな農業の他の潮流
5 自然のマトリクス
6 エコフェミニズム
第3章 アグロエコロジーを支持するエビデンス
1 小農による農業の広がりと重要性
2 アグロエコロジー的な介入の影響評価
3 多様化されたファーミングシステムのパフォーマンスの測定
4 気候の変動性に対するレジリエンス
第4章 アグロエコロジーの普及に向けて
1 アグロエコロジーの拡充と拡散
2 アグロエコロジーの拡散を阻む障害
3 組織が鍵
4 キューバのカンペシーノ運動
5 インドの「ゼロ予算自然農法運動」
6 社会運動と小農アグロエコロジー学校
7 拡散を達成するための要因
8 社会組織、社会的プロセスの手法および社会運動
第5章 アグロエコロジーの政治学
1 アグロエコロジーとテリトリーをめぐる争い
2 アグロエコロジーをめぐる論争
3 アグロエコロジーの流用
4 政治的アグロエコロジーと社会運動
訳者解説