出版社を探す

歴史文化ライブラリー 398(オンデマンド版)

馬と人の江戸時代

著:兼平 賢治

紙版

内容紹介

江戸時代、馬は将軍から百姓まで人々と寄り添い生きていた。名馬の産地、盛岡藩領の南部馬に注目。権力者の「御馬」・武具・農具としての役割や、馬喰・馬医、人馬をとりまく自然環境から、身分の象徴や人々の生活の中にあった馬の姿に迫る。死馬の利用にも触れ、自然と動物と人間との関係性を読み解いて、馬と人の営みから見える江戸社会を描く。

目次

馬と人の江戸時代、そして現在―プロローグ/権力者と馬(天下人と馬/将軍の御馬を求めて)/将軍綱吉・吉宗と馬(馬を保護した将軍綱吉/馬を好み活用した将軍吉宗)/身分標識としての馬(男馬・女馬として生きる/「武具」としての馬/「農具」としての馬)/人馬のかかわりと自然環境(馬喰と馬医という存在/馬と牛のいる風景/人馬をとりまく多様な関係/飢饉がもたらした馬肉食)/馬の老いと死(馬の老い・余生・死/死馬の利用)/人馬にみる「共生」の姿―エピローグ

著者略歴

著:兼平 賢治
1977年、岩手県生まれ。1999年、岩手大学教育学部卒業。2006年、東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、東海大学文学部准教授、博士(文学) ※2023年4月現在
【主要著書・論文】『馬と人の江戸時代』(吉川弘文館、2015年)、『近世武家社会の形成と展開』(吉川弘文館、2020年)、「近世の幕開けと諸藩の成立」(東北大学日本史研究会編『東北史講義 近世・近現代篇』筑摩書房、2023年)

ISBN:9784642757980
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:222ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ