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続縄文文化の資源利用

著:高瀬 克範

紙版

内容紹介

本州に展開した弥生・古墳文化に対し、縄文文化の要素を色濃く残した北海道の続縄文文化。しかし、その社会には固有の特徴も発生していた。レプリカ法や石器使用痕分析など多角的な手法を用いて、土器・石器・動植物などからみた資源利用の実態を探り、社会の具体像を追究。続縄文文化への歴史的評価を捉え直し、列島史の中に新たに位置付ける。

目次

まえがき/道具からみた資源利用(恵山文化における魚形石器の機能・用途/続縄文文化前期における磨製石斧の機能・用途/続縄文文化における有茎スクレイパーの機能・用途論的研究/続縄文文化における剥片石器の利用法―札幌市内から出土した有茎スクレイパー以外の器種の使用痕分析)/資源利用の特徴(続縄文文化の資源・土地利用―隣接諸文化との比較にもとづく展望/弥生文化の北の隣人―続縄文文化/レプリカ法による縄文晩期から弥生・続縄文期の土器圧痕の検討―北海道・宮城県域における事例研究)/日本列島北部のなかの続縄文(「変動期東北北部」の歴史世界/北上川流域における続縄文系石器の使用痕分析/続縄文文化と縄文文化/北海道島における海洋資源の長期的利用―海獣狩猟と漁労に関する新たな理解)/あとがき

著者略歴

著:高瀬 克範
1974年、北海道生まれ。1996年、北海道大学文学部史学科卒業。2001年、北海道大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、北海道大学大学院文学研究院教授 ※2022年4月現在
【主要編著書】『本州島東北部の弥生社会誌』(六一書房、2004年)、『江豚沢I』(編著、江豚沢遺跡調査グループ、2012年)、『北海道猿払村エサヌカ2遺跡出土の考古資料』(北海道大学大学院文学研究科考古学研究室、2017年)

ISBN:9784642093637
出版社:吉川弘文館
判型:B5
ページ数:240ページ
定価:9500円(本体)
発行年月日:2022年05月
発売日:2022年05月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-A