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日本の古墳はなぜ巨大なのか

古代モニュメントの比較考古学

他編:国立歴史民俗博物館
他編:松木 武彦
他編:福永 伸哉

紙版

内容紹介

古代日本に造られた16万基もの古墳。その膨大な数や500メートルにも達する傑出した規模、特異な形は、社会のしくみをいかに反映するのか。エジプト・アメリカ大陸・中国など世界各地の巨大モニュメントと比較し、日本の古墳の特質と謎に迫る。築造当時から現代までモニュメントが社会・文化・政治的に持ち続ける意味を探求し、未来への展望を示す。

目次

はじめに…松木武彦/世界の先史モニュメントとその社会(エジプト古王国時代の巨大ピラミッド…近藤二郎/ユーラシア草原の大型墳墓―草原の古墳時代…林 俊雄/アンデス文明におけるモニュメントと権力生成…関 雄二/古代メソアメリカのモニュメント―象徴する世界観と王権…杉山三郎/北アメリカ先史時代のモニュメント…佐々木憲一/コラム1 中央ヨーロッパ青銅器時代・鉄器時代の墳丘モニュメント…トーマス・クノフ/英国ポスト・ローマ期の墳丘墓…ルーク・エジントン=ブラウン,サイモン・ケイナー/古代中国の皇帝陵―モニュメントとしての前漢の皇帝陵…上野祥史/コラム2 新羅における王陵の誕生と展開…咸舜燮/コラム3 先史・原史社会の墳墓モニュメント―世界的視野から見た日本の古墳…クリス・スカー)/日本の古墳は巨大なのか(古墳時代における王墓の巨大化と終焉―社会の変化とモニュメント…清家 章/人間行動とモニュメント…松本直子/古代日本の古墳築造と社会関係…福永伸哉)/おわりに…松木武彦

著者略歴

他編:国立歴史民俗博物館
千葉県佐倉市城内町にある、日本の考古学・歴史・民俗について総合的に研究・展示する博物館。通称、歴博(れきはく)。企画展図録、資料目録、研究報告書等のさまざまな刊行物がある。
他編:松木 武彦
1961年生まれ。90年大阪大学大学院博士課程中退。現在、国立歴史民俗博物館教授。 ※2020年2月現在
【主要編著書】『古墳とはなにか―認知考古学からみる古代―』(角川学芸出版、2011年)福永『三角縁神獣鏡の研究』(大阪大学出版会、2005年)佐々木『霞ヶ浦の前方後円墳』(明治大学文学部考古学研究室・六一書房、2018年、編著)
他編:福永 伸哉
1959年生まれ、大阪大学文学研究科教授 ※2020年2月現在
【主要著書】『三角縁神獣鏡の研究』(大阪大学出版会、2005年)

ISBN:9784642093552
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:278ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHB