日韓古代瓦の研究
著:亀田 修一
紙版
内容紹介
五八八年の飛鳥寺造営にあたり、百済から大和政権に瓦工人が派遣された。日本に瓦作りを伝えた百済地域の瓦と日本の朝鮮系瓦を検討し、両地域の多様な瓦や古代寺院の実態に迫る。また畿内、吉備、山陰、豊前、東国などに伝播した朝鮮系瓦の系譜や渡来人の役割から、日本と朝鮮半島が豪族・民衆レベルにおいても深く関わっていたことを解き明かす。
目次
第Ⅰ部=百済の瓦(漢城時代の瓦〈石村洞四号墳と夢村土城の資料/瓦の検討/石村洞四号墳と夢村土城の瓦が語るもの〉/熊津・泗?時代の瓦〈分類と若干の検討/瓦窯跡〉/泗?時代の地方の瓦―大田鶏足山城の瓦を中心に―〈大田鶏足山城/鶏足山城の瓦/瓦の検討〉/百済滅亡後の扶余地域の瓦―百済寺院のその後―〈資料/瓦の検討〉)/第Ⅱ部=日本の朝鮮系瓦―瓦からみた古代日韓交渉―(畿内の朝鮮系瓦〈主流派瓦の系譜/主要寺院における少数派の朝鮮系瓦/非主流派の朝鮮系瓦/畿内朝鮮系瓦の様相とその意味―まとめにかえて―〉以下細目略