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孫の孫が語る藤原道長

百年後から見た王朝時代

著:繁田 信一

紙版

内容紹介

手を洗うときは必ず北を向き、鼻は真っ赤で、競馬好き―。平安時代に栄華を極め、「この世をば」の歌で有名な藤原道長の知られざる姿は、孫の孫にあたる藤原忠実の談話集『中外抄』『富家語』によって現代に伝わった。道長の家族や取り巻き、政敵・陰陽師など周囲の人々もふくめ具体的な貴族のふるまいにも触れ、百年後から見た王朝時代の姿に迫る。

目次

はじめに 知られざる藤原道長/一人の貴族男性としての道長―道長をめぐる昔語り その一(北を向いて手を洗う話/赤い鼻の話/漢学の才を持たない話)/為政者としての道長―道長をめぐる昔語り その二(処世術の話/関白を務めなかった話/昇りつめた話)以下細目略/家長としての道長―道長をめぐる昔語り その三/有職故実家としての道長―道長をめぐる昔語り その四/堂々たる関白としての頼通―道長の子供たちをめぐる昔語り その一/意外性に満ちた人物としての頼通―道長の子供たちをめぐる昔語り その二/頼通の政敵としての教通・頼宗―道長の子供たちをめぐる昔語り その三/摂関家の神母としての彰子―道長の子供たちをめぐる昔語り その四/道長の政友たち・道長の政敵たちをめぐる昔語り/道長を支えた名人たちをめぐる昔語り/おわりに 孫の孫が語る藤原道長

著者略歴

著:繁田 信一
1968年、東京都生まれ。東北大学・神奈川大学の大学院を経て、現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、同大学国際日本学部非常勤講師、博士(歴史民俗資料学)。 ※2023年9月現在
【主要著書】『陰陽師と貴族社会』(吉川弘文館、2004年)、『平安貴族と陰陽師』(吉川弘文館、2005年)、『陰陽師』(中央公論新社、2006年)、『安倍晴明』(吉川弘文館、2006年)、『呪いの都 平安京』(吉川弘文館、2022年)、『孫の孫が語る藤原道長』(吉川弘文館、2023年)

ISBN:9784642084246
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2023年01月
発売日:2022年12月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB