日本神道史
増補新版
編:岡田 莊司
編:小林 宣彦
紙版
内容紹介
古来、神は日本人の精神的より所としてあらゆる場所に存在し、国家成立に大きな位置を占めるようになった。天皇祭祀、神信仰のあり方など基本事項を詳細に描き、現代神社の信仰分布を解明する。初版刊行から10年、沖ノ島や律令国家祭祀に新たな知見を加えるなど、記述を全面的に見直しよりわかりやすく編集。今も生活に息づく神道の世界へ誘う。
目次
Ⅰ神道とは何か(神道・神社の成立と淵源/神話(天上)と歴史(天下)をつなぐ祭祀/天皇と神社の祭祀体系/神道史上の転換期)/Ⅱ神道の歴史(祭祀の誕生〈宗像沖ノ島と三輪山―国家祭祀の起源/宗像大社と宗像沖ノ島遺跡/大神神社と三輪山麓の祭祀遺跡/大和王権の「まつり」から律令神祇祭祀へ〉/律令国家と祭祀〈律令国家の成立/神祇令/神祇官/国家祭祀と天皇祭祀/神宮祭祀/神仏の融合/律令から格式へ〉以下細目略/多様化する神道―平安時代・中世/理論化する神道とその再編/新たな神道体制の確立)/Ⅲ神社分布と神道の現在(平成初年の神社/八幡の神/伊勢・天神・稲荷の神/顕著な特徴を持つ神/近世から現代にかけての神社数の推移/古代・中世の信仰の流れ/神社のいま)