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検証 奈良の古代遺跡

古墳・王宮の謎をさぐる

著:小笠原 好彦

紙版

内容紹介

古代には大和と呼ばれ、政治・経済・文化の中心地だった奈良。葛城氏の本拠である馬見古墳群、壁画で知られる飛鳥の高松塚古墳とキトラ古墳、厩戸皇子の斑鳩宮など、奈良県各地の古墳、王宮跡など31遺跡を取り上げ、新説を交えて紹介する。考古学の最新の研究成果に、「記紀」と『万葉集』をふまえ、その背後に展開した古代史をあざやかに描く。

目次

はじめに/大和の古墳時代(鶯塚古墳―大和の船形埴輪を配した大型首長墳/佐紀陵山古墳―佐紀盾列古墳群の大型首長墳/馬見古墳群―葛城氏の勢力を示す前期・中期の古墳群/佐味田宝塚古墳―家屋文鏡に描かれた建物/島の山古墳―多量の石製腕飾類が配された被葬者 他)/飛鳥の古墳と被葬者(都塚古墳―冬野川の南に築造された蘇我氏の古墳/石舞台古墳―巨石で築造した大型の横穴式石室/文殊院西古墳―阿倍氏の本拠に築造された横穴式石室/キトラ古墳―壁面に四神を描く横口式石槨/高松塚古墳―壁面に宮廷人・四神を描く横口式石槨 他)/飛鳥の宮殿(小墾田宮―推古天皇が造営した王宮/斑鳩宮―法隆寺東院にあった厩戸皇子の王宮/飛鳥宮跡―飛鳥時代の政治の中心舞台/両槻宮―斉明天皇が造営した王宮/稲淵川西遺跡―整然と殿舎を配した皇子宮 他)

著者略歴

著:小笠原 好彦
1941年、青森市生まれ。1966年、東北大学大学院文学研究科修士課程修了。奈良国立文化財研究所主任研究官、滋賀大学教授、明治大学大学院特任教授を経て、現在、滋賀大学名誉教授・博士(文学) ※2022年12月現在
【主要著書】『日本古代寺院造営氏族の研究』(東京堂出版、2005年)、『大仏造立の都 紫香楽宮』(新泉社、2005年)、『聖武天皇が造った都』(吉川弘文館、2012年)、『古代豪族葛城氏と大古墳』(吉川弘文館、2017年)、『検証 奈良の古代遺跡』(吉川弘文館、2019年)、『古代近江の三都』(サンライズ出版、2021年)

ISBN:9784642083560
出版社:吉川弘文館
判型:A5
ページ数:220ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2019年08月
発売日:2019年07月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-E