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源氏長者

武家政権の系譜

著:岡野 友彦

紙版

内容紹介

武家政権の正当性には、「征夷大将軍」だけでなく「源氏長者」という地位が必要だった。源氏の誕生から、公家源氏(嵯峨?村上源氏)と武家源氏(清和源氏)の系譜、天下人の「源氏願望」の実態などを検証し、源氏長者であることがいかに重要なのかを解明。「日本」とは何かという問題にも論及する。本編を具体的に補完する論考二編を付した注目の一冊。

目次

はしがき/歴代天皇・源氏系図/序章 源氏とは何か/源氏誕生(最初の源氏は誰か〈源氏誕生秘話/准皇族としての源氏/初代源氏長者は誰か/源信の「後ろ姿」〉以下細目略/源氏長者とは何か/源氏と王氏)/ 武家源氏と公家源氏(武家源氏誕生秘話/公家源氏の「正統」)/「源氏願望」の正体(源氏でなければ将軍になれない?/源氏になろうとした武将たち)/征夷大将軍と源氏長者(征夷大将軍という地位は日本の統治者たり得たのか/源氏の印章「宇宙」印)/終章 王氏日本と源氏日本/補論一 源師房―摂関家出身の源氏長者(頼通養子万寿宮資定王/道長女婿源師房/源氏長者土御門右大臣)/補論二 家康生涯三度の源氏公称・改姓(永禄九年―源氏公称の挫折と藤原への改姓/天正十六年―関東方面司令官としての源氏改姓/慶長五年―最後の源氏改姓と将軍任官)/源氏長者一覧

著者略歴

著:岡野 友彦
1961年、神奈川県生まれ。1989年、國學院大學大学院文学研究科博士後期課程日本史学専攻単位取得退学。現在、皇學館大学文学部国史学科教授、博士(歴史学) ※2018年11月現在
【主要編著書】『北畠親房―大日本は神国なり―』(ミネルヴァ日本評伝選、2009年)、『院政とは何だったか―「権門体制論」を見直す―』(PHP新書、2013年)、『戦国貴族の生き残り戦略』(吉川弘文館、2015年)

ISBN:9784642083409
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:220ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2018年10月
発売日:2018年09月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WQY