デジタル技術でせまる人物埴輪
九十九里の古墳と出土遺物
著:城倉 正祥
紙版
内容紹介
千葉県の国指定史跡、殿塚・姫塚古墳から日本最大級となる数多くの人物埴輪が発見されてから60年。房総地域が男女や馬・犬などの多彩で壮麗な埴輪の宝庫であることは意外と知られていない。最新機器を駆使して200個体近くをデジタル撮影・3D化し、その美術的・考古学的価値を再発見。人物埴輪の新たな魅力に迫る注目のビジュアルブック。
目次
序章 武射国造と九十九里の埴輪群像(武社国造とその領域/九十九里の地域社会/九十九里における埴輪の三相/九十九里の埴輪工人集団/関東における埴輪の地域性/埴輪群像の構造)/殿塚•姫塚古墳の調査(1956年の発掘とその後/発掘調査の成果/2012年の測量・レーダー探査/早稲田大学の非破壊調査法)/デジタル技術を用いた埴輪の調査研究(デジタル画像の撮影/3Dスキャナーを用いた三次元計測/PEAKITと画像処理/工具の同定と同工品論)/国造墓に樹立された埴輪群像(殿塚•姫塚古墳/旭ノ岡古墳/人形塚古墳/経僧塚古墳)以下細目略/もう一つの埴輪群像/九十九里に運ばれた埴輪群像/終章 埴輪を現代にどう活かすか?/引用文献・報告書・図表出典一覧