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イルカと日本人

追い込み漁の歴史と民俗

著:中村 羊一郎

紙版

内容紹介

季節を定めて寄り来るイルカの大群を、村をあげて入り江に追い込んで捕獲する―。かつて日本全国で行われていたイルカ追い込み漁の実態と歴史を、現地調査と資料を駆使して初めて体系的に分析し、追い込み漁批判に対して客観的な事実を提示して冷静な議論を求める。また、イルカ食を通じて、伝統食のありようにも鋭く切り込む注目の一冊。

目次

序 イルカという「魚」/Ⅰ イルカ追い込み漁の歴史(古代から近世のイルカ漁〈縄文時代のイルカ祭祀から近代の追い込み漁まで―能登半島真脇/中世から続くイルカ追い込み漁―長崎県対馬/戦国時代に領主から督促されたイルカ漁―駿河湾/鰹節職人が教えた東北のイルカ追い込み漁―岩手県山田町大浦など/捕鯨とイルカ漁―五島列島・山口県青海島・京都府伊根〉/近代のイルカ追い込み漁〈近代から始まった祝祭的イルカ漁―沖縄県名護湾/近代地域産業から水族館展示へ―伊豆半島のイルカ追い込み漁/突き棒・パチンコ・捕鯨銃〉以下細目略/Ⅱ イルカと生きる(イルカ追い込み漁と村落社会/イルカの民俗)/結 イルカとヒト

著者略歴

著:中村 羊一郎
1943年静岡県に生まれる。1965年東京教育大学文学部史学科卒業、静岡県内の高校で教員、校長を歴任し、現在、静岡産業大学特任教授。 ※2015年3月現在【主な編著書】『茶の民俗学』、『静岡県海の民俗誌』(共著)、『番茶と日本人』

ISBN:9784642083058
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:296ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2017年01月
発売日:2017年01月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNAF